第90回   2020 Tokyo! 取りあえずおめでとう。
2013年9月20日  
 
  “2020 Tokyo” これはロゲIOC会長がオリンピック開催地決定時に掲げたプレートの表示です。あのプレートが出た瞬間、おそらく大部分の日本人は“やった!”と叫んだことでしょう。東京、即日本みたいな今回の支援体制にひがみも含めて斜に構えていた名古屋っ子の私も思わず興奮してガッツポーズをしてしまいました。
 過って日本は、ロビー活動の不手際から(簡単に云えば失敗から)、名古屋、大阪、東京と3連敗した経緯があります。しかも今回はマドリード、イスタンブールともに強敵でしたので、直前予想とは裏腹に、又落選するのではないかと一抹の不安がありました。
 しかし、今回は事前のロビー活動も、有森裕子さんが“まるで政治折衝のようで私たちアスリートには難しかった。”と述懐しているように政治的に暗躍(?)して成果を上げていたようですし、最終プレゼンテーションでも、他の2都市のプレゼンと比べれば、かなり上手にまとめていました。そんなテレビ中継を見ていると、不思議なもので、段々興奮が高まり、今度こそ東京が勝って欲しいと祈るような気持ちになってきます。
 そして、あの“2020 Tokyo”の瞬間です。ひょっとすると、東京開催に批判的な人でも、私のように、思わず一瞬は“よっしゃ!”と叫んでしまって後から“いやいや、拙い”と苦笑いしていたような気がします。(日本人は私もそうですが、皆お人好しですよね・・・?)
 “2020 Tokyo” 以来、開催そのものの是非についての議論から、成功の確率、経済効果、日本全国への波及効果、あるいは広告制限(“東京”とか、“2020”とか云う言葉が自由に使えなくなる)など様々な論議が、連日賑やかになされていますが、評論家の皆さん精々頑張って賛否両論討議してください。いずれの答えも7年後には確実に出ます。
 只、土曜日に行われた誘致のための最終プレゼンテーションですが、結論的には誘致に成功したのですから合格点でしょうが、しかし、何かに遠慮しているのか、各マスメデアが甘すぎの過大評価だったのが私としては気になります。
 例えば、プレゼンテーターが表情豊かで、動作も派手に、感情を精一杯込めて話したのは今までに無く良かったと高評価ですが、私にはオーバーアクションで、日本人の慎ましさに欠けており、特に表情には取って付けたようなぎこちなさがあって堂に入っているとは思えませんでした。感情を込めて話す時に思わず出る程度の表情が日本人らしくて良かったのではないかと思います。
 その点、高円宮妃殿下は気品があって感情の入れ方も自然でさすがでした。佐藤真海選手の実体験に基づいた精一杯の訴えも評価しますし、竹田招致委員会理事長の最後の強引とも云える率直な勧誘もそれなりに効果があったと思います。
 しかし、私的には滝川クリステルの流暢なフランス語(私にはフランス語は全くわかりませんが、彼女が話せば流暢そうに聞こえます)での“お・も・て・な・し”のプレゼンが一番でした。なんと云ってもあの清楚な美しさがとてもチャーミングでそれだけでグッときますが、特にあの日は、髪も黒く染めて意識的に日本人的なメークをしていたようで、一段と素敵でした。表情もオーバーアクションしなくても十分豊かですし、やっぱり美人は得ですね。IOC委員の中にも私のようにイチコロで参ってしまって東京に一票いれた人がいたのではないかと思います。(私のような、そんないい加減な人はいないか・・・?)。
 ブルーを基調にした制服も他国のユニホームよりセンスが良かったと私的には合格です。なにしろ、猪瀬東京都知事と滝川クリステル、どちらにも似合っていたのですから素晴らしいと思います。又、小谷実可子さんの競技場紹介と東京案内もまずまずでしたが、登場人物がほとんど外国人だったのは気になりました。それから、やはり外国人が沢山出てくるストーリー性が有るような無いようなカットが断続的に出てきましたが、あれは何を云いたかったのでしょう。 ?です。
 たまたま、翌日の日曜日は、高校の同級生ゴルフで、友人たちに会ったのですが、東京開催で、我々が真っ先に異口同音したのは“これで7年先まで生きる目標が出来た。”と云うことでした。若い理事長コラム愛読者の皆さんには笑われるかもしれませんが、1940年生まれの我々は2020年には丁度80歳になります。ほとんどの同級生が7〜8年前に現役を引退し、大した目的もなくその日暮らしの余暇を楽しんでいる状態ですので、果たして何時まで元気でいられるかわかりません。ですから“7年後に元気でオリンピックを見に行くこと”は大きな目標になるのです。
 幸か不幸か私はまだ現役で働いていますので、ある程度、日々の日程や、将来(ほんの近未来)の目標は持って動いていますが、それでも、昨今の体力の衰えは隠すべきも無く、7年後まで元気でいられるかどうか非常に心配です。
 余談ですが、オリンピック誘致の結果が気になって友人たちの多くが、日曜日の朝早くからNHKテレビを見ていたのですが、あいだの定時ニュースで私が映っていたのを見て、ゴルフ場についた途端に“お前、出てたぞ”と云われました。別に事件を起こして出ていた訳ではなくて、前日の土曜日に“子育て支援フォーラム in 愛知”と云う研修会があり、私がシンポジストとして乳幼児虐待の実態について講演したのをNHKが取材してニュースで放送したのを見たと云うことです。
 実は私も早起きして同じ番組を見ていたのですが、ニュースになったので、我慢していたトイレに出かけて、肝心なところを見損なってしまいました。なかなか格好よく映っていると友人たちが褒めてくれましたので、偶然当院の職員が取ってくれた写メを見せてもらいましたが、大したことはありませんでした。昔はもう少しカメラ映りが良かったのに・・・?。残念!
 話がすっかり脱線してしまいましたが、私としては東京に決まった以上、世界の人たちに感動を与えられる素晴らしいオリンピックに仕上げて欲しいと素直に願っています。
 一方で、我が子を虐待するような不幸な環境にならないよう支援することも忘れないで欲しいと真剣に思っています。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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