第172回   コロナ中でも必要な健診(予防接種)は受けよう!!
2020年7月20日  
 
 

 未だに新型コロナウイルス感染症が収まりません。外出の自粛が解除されてから、むしろ増殖しているようで油断できません。油断できないどころか厳しい警戒が必要になってきました。東京都も警戒レベルを最高に挙げました。
 2月のこのコラムで春が過ぎて夏には一旦は終息するだろうと気楽なことを書きました。もし第2派が来るとしても今年の冬位かなと思っていましたが、予測が甘かったと反省しています。それどころか、go toキャンペーンがスタートしたら、すぐにでも第2派が来るかもしれない状態になりました。
 今やwithコロナと云うことで如何にコロナとうまく付き合っていくかという方向に世の中は進んでいて、そのための新しい日常が模索されています。
 もちろん、これは大切だと思いますが、その中の一つに不要不急の病院受診は避けようという動きがあります。そもそも病院は体調の悪い人、病気の人が来る所ですから、コロナはとも角としても、色々な感染症にうつる可能性があります。だから健康な人が無意味に来院する場所ではありませんが、元気でも掛って欲しい人達がいます。

 それは妊婦さんの定期妊婦健診です。元々妊娠は病気では無いと考えられていますから、妊婦健診は健康保険適応ではありません。でも、妊娠中には色々な合併症が起こり易いのです。例えば、妊娠高血圧症、妊娠糖尿病。もっと直接的なものでは、切迫流産、切迫早産、胎児異常などです。又元々の持病が妊娠によって増悪することもありますので、定期的な管理が必要です。しかし、外出自粛をしておられるのか、妊婦健診の間隔が延び延びになっている人がいます。
 それで合併症の発見が遅れると、治療が大変になったり、挙句の果てには予後不良となることもあります。コロナも心配でしょうが、定期的な妊婦健診は重要ですので、是非間引きしないで受けてください。
 ちなみに、新型コロナウイルスは妊娠中に掛かり易いとか,重症化しやすいとか云うことはありません。又現在のところ、胎児への垂直感染は小数例報告がありますが、胎児異常は報告されていません。
 もちろん、ご本人とご家族が3密回避などコロナに対する基本的な注意を守って罹らないように過ごしていただくのが一番なのは云うまでもありません。

 もう一つは、乳幼児の定期予防接種です。それぞれに定期接種の推奨期間が決まっています。例えば麻疹・風疹の混合ワクチンなら、満1才の間に1回目、5〜6才の間に2回目を打たなければなりません。まだこれは余裕があるように見えますが、4種混合ワクチンは生後3カ月で1回目、4カ月で2回目、5〜11ヶ月で3回目、1才中に4回目が必要です。しかも、定期予防接種だけで乳幼児時期に10種類以上あります。普段でもスケジュール調整が大変で小児科医とお母さん泣かせですが、コロナ騒ぎで、お子さんを病院へ連れてくるのが心配だと云うことで、ズルズル伸ばしていると大事な予防接種を打つ機会を逃してしまう危険があります。もしもヒブワクチンやポリオワクチンを受け損なうと、今は予防接種のおかげでほとんど発症していない、ヒブ感染症(髄膜炎)やポリオ(小児麻痺)に罹る恐れがあります。これはこれで大変で、コロナ感染症より予後が悪いかもしれません。
 病院側も別枠を設けるなどして最善のコロナ感染予防措置を取っていると思いますので、必要な健診、予防接種は是非受けられることをお勧めします。

 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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