第125回   脳卒中は夏に多い!?
2016年8月19日  
 
 

 今年の夏はリオ・オリンピックで皆さん大盛り上がりだろうと思います。8月19日現在で金メダル12個、銀6個、銅18個と、先月このコラムで私が予想した金14個、全体で38個に迫ってきました。連日の日本選手の大活躍で睡眠不足を覚悟してLIVEでテレビ観戦している甲斐がありましたが、今朝、私の大好きなレスリングの吉田佐保里選手が決勝で負けてしまったのでションボリです。これは私のメダル予想にも大いに影響します。一方、割を食っているのが甲子園の高校野球です。例年ですと、お盆と重なることもあり、それぞれの故郷に思いを馳せ、この時期は高校野球が職場などでの話題の中心になっているはずですが、今年は影が薄くなって可哀そうです。
 今回のコラムは、その辺について書くつもりでしたが、吉田選手が負けてしまったので、ショックのあまり急遽オリンピックでも、甲子園でも無く脳卒中の話にします。

 先日、インターネットを見ていたら、”脳卒中は暑い夏に増える”と云う記事が載っていました。私の感覚では脳卒中は寒い冬に多いと思い込んでいましたので、”あれ?意外だなぁ”と云う気がしました。たぶん多くの愛読者の皆さんも同じ疑問を持たれると思いますので、その内容を紹介します。
 脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなって、脳細胞が死んでしまう疾患で、”脳血管障害”とも呼ばれ、血管が詰まるタイプの脳梗塞と血管が破れるタイプの脳出血、クモ膜下出血に分けられます。日本人に発生率の高い脳梗塞に限ると冬よりも、むしろ7〜8月の夏に発生数が多いと云うことです。これは日本脳卒中協会が云っていることですので、門外漢の私の思い込みとは重みが違いますが、言い訳をすれば、血管が破れるタイプの脳出血、クモ膜下出血に関しては冬の方が多いようです。
 夏に脳梗塞が起こりやすい理由としては、第一に脱水による体内の水分不足です。夏には汗を多くかくため、それに見合った量の水分を補給していないと、体が脱水症状に陥り、所謂、血液ドロドロ状態となって、血管が詰まりやすくなります。更に、寒さで血圧が上がりやすい冬とは逆に、夏は体の熱を放出しようと血管が拡張しやすくなるため、血流が遅くなり、血栓が出来やすい状態になります。特に就寝中は脱水が起こりやすく、その上、一般に血圧が低下するため、血栓が出来やすい状態になっているとも言われます。
 予防としては、脱水症状にならないように、汗をかいて居なくても、こまめな水分補給をすること。就寝前には大量の飲酒を避けること。そしてコップ1杯の水を飲むこと。冷房は適温を保つこと。等だそうです。
 一方、日本脳卒中協会では脳卒中は危険因子を除去することで90%は予防出来るとして、以下の”脳卒中予防10ヵ条”の普及に努めています。 原文のまま載せると1.手始めに高血圧から治しましょう。2.糖尿病、ほっておいたら悔い残る。3.不整脈見つかり次第すぐ受診。4.予防にはタバコを止める意思を持て。5.アルコール控えめは薬、過ぎれば毒。6.高すぎるコレステロールも見逃すな。7.お食事の塩分・脂肪控えめに。8.体力に合った運動続けよう。9.万病の引き金になる、太り過ぎ。10.脳梗塞起きたらすぐに病院へ。以上のような生活スタイルの改善が必要だとしています。これは生活習慣病の注意事項とほとんど一緒です。
 皆さん気を付けましょう!!

 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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