第69回   今年もやります。老健X’マスパーティ!
2011年12月20日  
 
   今年も早々と年の瀬になりました。年を取ると1年が早く過ぎてしまうと云いますが、私も年取ったのでしょうか?昔より1年が早く過ぎて行くような気がします(チョッと白々しいですね)。でも今年は何事もなく平穏無事に何時の間にか1年が過ぎたと云う訳では無くて、3月11日には、東日本大震災と云う未曽有の大災害にみまわれ、加えて東電、福島原発の崩壊まで併発し、東北地方はもとより日本全体に大パニックを起こして未だに深い傷跡を残しています。そんな中“絆”とか、“がんばろう!日本”とか云った標語のもとに、皆さん(私も含めて)それぞれの分野で頑張ったと思います。特にスポーツ選手は、こんな状況でスポーツをしていて良いのかと云うジレンマに悩みながら、なでしこジャパンを筆頭に被災地の人々に勇気を与えてくれました。そして被災しなかった我々にも、自分の分野で精一杯努力する事が一番大事だと教えてくれました。
 だからと云う訳でもありませんが、入所のお年寄りの楽しみを奪ってはいけない。我々の出来る事を精一杯するのが、“がんばろう!日本”の趣旨だと考えて、一時期有った自粛ムードを振り切って、今年も例年通り、我、老人保健施設・星ヶ丘アメニティ・クラブのクリスマスパーティを開催することにしました。今年は休みの関係で12月23日の天皇誕生日に行いますが、例年は24日、クリスマスイヴに開いていました。内容は結構本格的で、先ずは私の挨拶から始まり(これは大した事は無いですが)、フランス料理のフルコース(一応)、デザートの時間になると、エンターテイナー(歌手やミュージシャン、時には落語家など)のショウタイムと続く豪華版です。
 そもそもこの会を始めたきっかけは、10数年前、アメニティ・クラブを開設した年の12月のある日、入所者の方々と雑談をしていた時に遡ります。“今年も暮れになって、クリスマスの季節が来ましたね、去年は娘の家族と一緒にホテルのディナーパーティに行きましたが、今年は行けないですねぇ。”とちょっと寂しそうに老婦人が話されました。そしたら、“少し前までは、私が家族をディナーショウに連れって行ったものだ”と自慢げにおっしゃる老紳士がいたりして、結構、この話題で盛り上がりました。最初はどこのホテルの料理が美味しかったとか、あの歌手は良かったとか、このショウで5万円は高いとか、過去の経験談やら、自慢話(?)に花が咲きましたが、その内、話が段々現実的になって、“アメニティ・クラブでもそんな会があるといいね”“せめて、毎月やっている誕生会の拡大版のようなものでもいいから・・・”と、皆さんの目が私の方を凝視し始めました。その熱い視線に耐えかねて、私は“解りました。このクラブでもクリスマスには家族も呼んでディナーパーティを開きましょう”と思わず約束をしてしまったのです。
 今考えると、あの時は周りの状況も考えず、随分無謀な約束をしてしまったと思いますが、早速,施設長、婦長、事務長を呼んで、事の次第を説明し、準備に係るように指示しました。それも中途半端なものでは無く、本格的なディナーパーティにするぞ!と発破をかけました。婦長や事務長が、準備期間の短い事(実際、まだ開院して間もない時で、何もかも手探りの頃なので急にこんな大イベントをしろと云われても困ったと思いますが・・・)。財政事情の悪い事(当時はまだ大赤字でした)等を理由に難色を示しましたが、しかし、それでも、良いと思ったらすぐ実行するのが私の取柄で(これで何時も幹部職員は迷惑しているようですが)万難を排して実行することにしました。イザとなれば、“やれば出来る”、“窮すれば通ず”で、180名程度のテーブル席が取れる大ホールが1階にありますが、その広いホールの会場設営を“何でも貸します”がキャッチフレーズの私と同姓の会社にお願いしたら、アッと云う間に舞台装置もクリスマス風の飾り付けも設営してくれて、しかもパーティが終わったその日の内に方付ける手際良さでした。次に、と云うよりこれが一番大変だと考えていましたが、ホテル並みのディナーをどうするか!。すると当クラブの食事を委託している食品会社が、ご期待に沿うものを作りますと云うので、内心、半信半疑でしたがお願いし、念のため試食をしてみたら、これが結構豪華で美味しい。老人向けに少し変更はしましたが、これにシャンパンとロゼワインを合わせて一発合格となりました。一方,ショウのエンターテイナーはプロダクシションを経営しているロータリーの友人に頼んで、名古屋在住の値打ちで楽しいミュージシャンを紹介してもらいました。予算の関係もあり、こればかりはホテルのように有名歌手は呼べませんが、それでも、出演したデキシージャズバンドが、X’マスソングをバンバン演奏してくれて、入所者の皆さんにも大受けし、実に楽しかった事を今でも覚えています。 
 こうして始めた第1回は、宣伝不足か、老健のクリスマスパーティ等大したこと無いと思われたのか、家族の参加が少なくて残念でしたが、たった1500円でホテル並みのディナーパーティが楽しめると云う評判を聞きつけてか、2回目からは家族の参加希望が殺到し、今では1家族1名様と制限していますが、それでも満員札止めの盛況です。
 そんな中で今でも一番大変なのは給仕サービスです。ほとんど協力性のないお年寄りに、過不足なく、タイムラグも少なく、しかも食事介助もしながらの切り盛りは至難の業です。しかし、今では我職員は下手なレストランより上手に出来るようになりました。
 余談ですが最近は要介護度の重い人が多くなり、普段は刻み食とか、とろみ食とかを食べていらっしゃるのですが、この時ばかりは皆さんフランス料理のフルコースをペロリと完食されます。やはり美味しいものには別腹の食欲が湧くようです。
 ちなみに今年のメニュは、えびのムースと貝柱とマグロのカルパッチョの前菜から始まり、冬野菜のポタージュ、鱒のショーフ、カリカリベーコンのサラダと続き、メインは牛フィレステーキ。デザートはブルーベリーケーキとフルーツの盛り合わせにダージリンの紅茶です。先日試食をしましたが今年も中々の出来でした。
 又、ミュージシャンは女性トランペット奏者を中心としたトリオのX’マスソング特集です。お楽しみに!!
 アッ!このパーティは老健入所者のご家族しか入れないか・・・。ごめんなさい!。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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