第29回   Beijing 2008 にドップリ浸かって
2008年8月21日  
 
   北京オリンピックもほぼ中間点を過ぎ、競技は佳境に入っています。
開催前は、聖火リレーのトラブル、チベット自治区のテロ等,キナ臭い話題も沢山有ってどうなる事かと心配していましたが、開会してからは、取り合えず競技そのものは、順調に進行しているようで、スポーツ大好き、自称スポーツ評論家の私としては、今回も又々試合に熱中し夜更かしをしています。特に14日からの4日間は病院がお盆休みだと云う事もあって、朝からLIVE でテレビ中継を観ていました。世界の一流選手が4年に一度のワンチャンスにかけて凌ぎを削る姿はいずれも感動ものですが、それでもフェルプスの8冠より、北島の2冠の方が興奮するのは、私も日本人ですから当然でしょうネ。やっぱりオリンピックではナショナリズムがモロに出て、見ている方は無責任に勝手な期待感を抱いて応援し、贔屓の引き倒しのような失望を口にしたりしていますが、選手の方は、日の丸を背負ってとか、日本の代表とか云われてそのプレッシャーは、並大抵の物ではないだろうと推測します。未だ20代そこそこの若者が良くその重圧に耐えて、世界の一流と伍するために血のにじむ様な努力、練習をして、オリンピック出場まで来られたものだと感心します。特に今回は連覇の掛っている選手が、競泳の北島選手を始め、柔道、女子レスリング等大勢いましたが、彼らはホントに大変だっただろうと思います。アテネ以降4年間も世界のトップを維持しなければならない事など、ほとんど通常の人間には、不可能に近い事だと思うからです。ずっとモチベーションを維持し続け、この日に最高のコンデションに持ってくる事など至難の技としか云い様がありません。それを克服して連覇を果たした、北島、吉田、伊調選手たちには、最大限の賞賛をしたいと思います。しかし、結果の出せなかった選手を責める気にはなれません。成績の如何に関わらず凄い若者たちだと、感動して観ていました。一方で同じ世代の若者がすぐキレて、事件を起こしたり、引きこもりになったりするのを見聞きすると、同じ日本の社会に住みながら、まるで別の人種のような気がします。これからの日本の青少年を健全に育成するには、スポーツ、それも団体スポーツを学校教育に必須科目として取り入れて行くのが良いのではないかと考えたりしています。
 ところで、今回の前半戦では、男より女の方が頑張っているような気がします。男子選手は戦前の予想より活躍出来なかった選手が多かったのに対し、女子選手は期待どおり、或いは期待以上に活躍してくれた選手が多いと思います。
 “女は強い、しかし女の体は強くない”と云うようなコマーシャルが有りましたが、どうして、どうして、彼女達は、身も心も強い。元々女性は、お産と言う難事業に耐えるように身体の諸機能が整っています。24時間前後続く決して短くない陣痛と言う激痛に耐えて出産し、妊娠期間も含めれば、280日位の長期の肉体的精神的ストレスに耐える力、しかも1度ならず2度、3度と挑戦する強さを持っています。これは男に比べて基本的に優位な点だろうと思います。いざという時に肝が据わっていると言うか、男のようにどこかがちぢみ上がったりしない度胸があると言う事です。谷亮子選手など一部の選手を除いて、彼女たちは未だ出産の経験はない人たちがほとんどですが、潜在的に長期のストレスに耐え、ここ一番という時に最大の力を発揮できる潜在能力を備えている訳です。もっともこの理論は女性全体に云える事で、やまとなでしこだけに特別にいえる訳ではありません。それでは選手に限らず日本の女性が強いのはなぜでしょう・・・。
 ついでに、余計な心配ですが、選手たちは生理のコントロールをどうしているのでしょう? 旅行に行くから生理をコントロールして欲しいと云って来る患者さんは沢山いますが、運動選手で生理のコントロールの相談に来た患者さんはあまりいません。考えてみれば、チームドクターが居てきちんと対処しているのでしょう。本当に余計な心配でした。
 そんな事はとも角、サッカー、なでしこジャパンは銅を取れ! 女子ソフトボールは金狙いだ! 女性選手は皆頑張れ! ついでに男も頑張れ!
 それに比べて野球は気に入らないことが多々あります。中日の選手が4人も連れて行かれたので、中日本体が青息吐息になって4連敗したのも参りましたが、その分中日の選手はオリンピックで活躍して貰わないと困ります。星野監督にも注文があります。ワンアウト一塁でバントをさせて、ワンチャンスに賭ける、手堅い野球をするのなら、韓国戦での2点ビハインドの最終回、ノーアウト2,3塁の場面では2回スクイズをしてでも、同点を狙って欲しかったし、岩瀬に関して云えばピンチヒッターが出て来たところで、点を取られる前に、いくら打者が左でも藤川に代えるべきだったと思います。同じような場面がカナダ戦でもありました。ノーアウト3塁で策の無いまま3者連続凡打に終わりましたが、結果が勝ったから良かったものの、あの場面、もし1点取っていれば最後を締める上原はさぞ気が楽だったろうと思います。ついでに云えば森野の3番はまだ荷が重い、6〜7番で使って下さい。やっぱり野球の事になると異常に熱が入ってしまい、ついつい辛口になってしまって御免なさい。予選は通ったので、決勝ラウンドはぜひ日本のプロ野球らしい野球をして戦ってください。星野監督お願いしますョ。
 もう一つ気になったことですが、競泳では朝決勝が行われました。アメリカで夜のゴールデンタイムにLIVEでテレビ放送が出来るように放映権を持っているNBCの圧力で決まったようですが、最大のスポンサーとは云え、選手のコンデション作りより優先するのは、逆に中国らしくないなと思いました。しかし、全ての決勝は朝かと思ったら、陸上を始め、他の競技は皆夜に決勝種目をしているのはなぜでしょう? 腑に落ちません。まあ我々にとっては夜決勝の方がLIVEで観られて有り難いのですが・・・。
 残りもう少しとなりましたが、これから出場の選手はみんな頑張れ!!
  そして、誰もが経験出来る事ではないオリンピック出場を成し得たのだから、勝者も敗者も結果はどうあれ、これまでの努力を誇りに胸を張って帰っていらっしゃい。君たちは皆すばらしい!!
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
▲PageTop  
 
産婦人科・内科・心療内科・小児科・再生医療科(歯科口腔外科・形成外科)
医療法人 東恵会 星ヶ丘マタニティ病院
〒464-0026 名古屋市千種区井上町27番地
TEL : 052-782-6211(代表)
Copyright (C) Hoshigaoka Maternity Hospital All Rights Reserved