第19回 病院旅行も歴史を重ねて30回 2007年10月22日  
 
   今年も秋真っ只中、一年で最も気候が良く、味覚も旬となり、旅行には最適の季節となりました。皆様も職場や親しい仲間との楽しい旅行の計画が沢山お有りだと思いますが、我、星ヶ丘マタニティ病院でも開院以来毎年この時期に病院旅行に出かけています。その回数もいつの間にか今年で30回目を迎えることになりましたが、さすがにその間にこの地域の観光地は殆んど行き尽してしまい、ここ数年間は毎年行き場探しに困っています。
  今年は石丸院長が中心になって計画してくれましたが、もう行ってない所が考え付かず、随分悩んだと云う事でした。その結果決った所が超近場の長島温泉”ホテル花水木“宿泊、翌日は長島スパーランドで遊び、昼食後はアウトレットや、なばなの里でゆっくり過ごすという企画になり、先日、10月20日、21日の(土)、(日)で行ってきました。“花水木”にはちょっとした因縁があり、出来たての頃、行きたいホテルとして候補に上がり、申し込んだのですが、団体客は取らないという事で断られた経緯がありました。初期の頃に個人的に泊まった事がありますが、その頃は確かに素晴しい施設で一級のもてなしを受けました。しかし、最近は団体客もOKということで今年は行ける事になったのですが、団体客を取る様になった今もレベルを維持しているかどうか楽しみでもあり、興味が持たれるところでした。当日は先に寄ったガラス絵付けの体験教室が長引いて、ホテル到着が遅くなり、その後の宴会などの行事が遅れてドタバタしたのですが、ホテルフロントや仲居さんたちの接客態度は的確で感じ良く、接遇レベルは少しも落ちていませんでした。料理も所謂宴会料理とは一味違った工夫があり量が多すぎるのを除けば合格点でしたが、お値段もそこそこ高いままでした。又長島スパーランドも、アウトレットも凄い人出で、最近テーマパークが次々衰退していく中で、立派に維持している企業努力に感心する一方、看板にあぐらを画いて何となく惰性に陥っている当院も見習わなければと反省させられる病院旅行でした。
  さて、病院旅行も30回目となりましたが、昨年までは私と前津師長とで、今年の旅行は何処にしよう?、あそこにしようか、此処はどうかと、散々考えて決めたものでした。ただ旅行を企画するに当たって私には幾つかのコンセプトがありました。病院旅行は本来職員の為の慰安旅行ですので、職員が日頃の緊張から解放されてリラックスしたひと時を過ごし、それを次なる仕事の糧にするというのが第一の目的ですが、その他に多少の教育的目的も考慮して考えました。一つは一流のホテルや旅館に泊まって一流の接遇を体験する事。常日ごろ私や師長が、患者様に優しく、親切に、心温まる接遇をしなさいと、口やかましく言っている訳ですが、実際にはどうすれば良いかは“百聞は一見に如かず”で、自分が体験すればはっきり解り、又逆の不快な場合も良く解る。職員が患者様に質の高い接遇が出来るためには、職員に最高のサービスを受ける機会を作らなければならない。その為には、少々費用はかさんでも、病院旅行や、忘年会など病院の行事は一流な処で、一流な雰囲気でやろうと、最初の頃から考えていました。また料理も一流のものを、あるいはその土地の有名なものを頂いて、良質なサービスを受けることの快適さとか、期待外れだった時の失望感、不満感など客側の心理も体験させたい。次に翌日の観光もただ名所旧跡の物見遊山だけでなく、遊園地で遊んだり、物作りを体験したり、共同作業をすることで、職員同士が仕事を離れた所でより親密になる、あるいは行事を通して帰属意識を高めると云った事にも期待していました。
又参加者全員が楽しめるようにするために、星ヶ丘マタニティ病院の三つの宴会ルールも決めました。一つはお酒の飲める人は幾ら飲んでも良いが、飲めない人に強要しない。飲めない人は飲まなくても楽しいのに、無理に飲まされて宴会が楽しくなくなってしまうと次から来なくなる。二つ目はカラオケで歌いたい人は幾ら歌っても良いが、歌いたくない人には強要しない。(出来れば歌いたい人も聞き手に不快感を与えない程度に上手に歌って欲しいが・・・)。三つ目は旅行の場合、寝たい人は寝かせてあげる、宴会なら早く帰りたい人を無理に引き止めない。要は“相手の意思を尊重し、無理強いをしない”“無礼講の中でも節度を保て”と言う事です。こんなコンセプトで企画した思い出に残る幾つかを紹介しますと。最初に有名ホテルへ行ったのは開院2年目の昭和54年の琵琶湖ホテルでした。未だ改装前で今のような現代建築ではなく、古色蒼然とした重厚な建物で廊下も板張り赤絨毯でした。夕食はメインダイニングルームで食べたのですが、荘厳な雰囲気の中、ウェイターに凝視されながらの食事は皆緊張しっぱなしで、会話も殆んど無く、何を食べたか解らないという状態でした。一流の接遇を受けるには、こちらがまだ少し早かったようです。 翌年は伊豆へ行ったのですが、去年のことがあったので、少しリラックス出来る所と言うので、有名な“石亭”の予定を変更して、その近くの“○○園”にしたのですが、宴会場の間仕切りが外れて隣の部屋の客がなだれ込んで来るような所でしたので、大ブーイングで、翌日の富士急ハイランドでの楽しかったことも半減してしまいました。それ以後宿泊場所には特に気を付けていますが、ホテルで印象に残っているのは出来て間もない頃の京都宝ヶ池プリンスホテルとか、横浜のインターコンチネンタルホテル、“新婚旅行でも来られないわ”と職員たちが感激していました。接遇が抜群に良かって今でも印象に残っているのが、同じ伊豆でも堂ヶ島温泉“ホテルニュー銀水”。トータルで評判が良かったのは、今はもう無くなった長良川ホテルに泊まっての鵜飼い見物、ホテルの料理舟が我々の乗っている遊覧船に近かずいて鮎の塩焼きなどを料ってくれるのはなんとも優雅で情緒がありました。又賢島の志摩観光ホテルで高橋シェフの料理を味わう企画、ただ前にも何処かで書いたと思いますが、この時は中日ドラゴンズのK投手夫人が陣痛が付いて入院したと云う連絡が入り、双胎妊娠だったので万一のことを考えて、残りの料理に未練を残しながら、婦長とタクシーで病院に帰って着ました。夜中に無事生まれたので、とんぼ返りで朝にはホテルに戻ったというハプニング付でした。でも何といっても最も好評だったのは、東京ベイホテルに泊まってディズニーランドへ行った時でした。アンコールに応えて一昨年はディズニーシーへも行きました。予算的にもこの2回が一番掛かりましたが、他のテーマパークが衰退する中で何故ディズニーランドだけが何時までも活況を呈しているか学習できたような気がします。(今年の長島スパーランドも同じ様な教訓を受けました)。そして昨年は奈良ホテル旧館に泊まり、あの琵琶湖ホテル以来の重厚で格式高い接遇を受けましたが、我が職員もあの頃よりは進歩していて充分に受け止めることが出来ました。思い出話が長くなりましたが、このように私は仕事だけでなく、遊びでも中心になって真剣に企画し、先頭に立って一緒に楽しむ様にしていました。それを胡散臭いと思っている人もいるでしょうが、大方は好意的に受け止めてくれて喜んでついて来てくれたと思っています。
 聞く所によると最近はプライベートの時間が尊重され、仕事が終わってから、職場の人と飲み食いに行くこともあまりしない、増してや旅行まで職場の連中と行くなんて嫌と云う人が増えて、人気がなくなり、病院旅行を辞めてしまった病院もあるようですが、当院では私や、院長の奮闘の成果?の甲斐も有って未だに病院旅行は大好評で、今年も留守番役の人は大変残念がっています。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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