第154回   平成最後のインフルエンザが大流行!?
2019年1月21日  
 
 
 愛読者の皆様。遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。改めて新年のご挨拶をさせていただきます。今年もお付き合いの程よろしくお願いします。
 今年は何かにつけて”平成最後の・・・”と云う前置詞が付きます。確かに4月30日で平成は終わりますので、それまでの年中行事は平成最後でしょうが、少しこの表現が鼻に付いてきました。1月16日に皇居で行われた歌会始の儀に天皇陛下が参加されるのは今年が最後だそうですので、”平成最後の歌会始”の表現は相応しいと思いますが、今開催されている大相撲が”平成最後の初場所”と殊更に強調しているのには違和感を感じます。確かに平成最後の初場所ですけれど、来年も初場所はあるでしょうし、今年が特別と云う訳でも無いだろうと思います。そう云う私もかなり”平成最後の・・・”と云っていましたが、正月も終盤になりましたので、これからは控えようと思います。と云いながら・・・。

 ”平成最後のインフルエンザ”が、今年も猛威を奮っています。厚生労働省は18日、患者数が警戒レベルの1医療機関当たり30人を超えたと発表しました。昨年の秋から1月中旬までに推計で約328万人がインフルエンザで医療機関を受診したそうです。しかも、愛知県は先週の1医療機関当たりの患者数が75.38人と突出した全国1位になりました。もちろん名古屋でも流行っていますので要注意です。友人の耳鼻科医院ではインフルエンザの患者さんだけで先週は毎日60人位来院されたそうです。
 最近はインフルエンザワクチンの接種が普及して、企業などでは積極的に奨励している所もあります。一度インフルエンザに罹ると感染拡大を防ぐため、学校では出席停止期間が決まっています。企業もほぼそれに準じていますので”発病後5日間かつ解熱後2日間を経過するまで”出勤出来ません。これは企業にとっても本人にとっても不利益ですので、ワクチンを打って予防しようと云うことになります。唯、ワクチンを打ってもインフルエンザに全く罹らない訳ではありませんので、うがい、手洗い、外出時マスクなど一般的な予防は必要ですが、重症化は防げます。特に重症化の恐れのある乳幼児や老人はワクチン接種が望まれます。
 病院にはインフルエンザの患者さんも来院されますので、当院でも特異体質のある人以外は皆打っています。もちろん私も打ちました。私の場合は老人ですので、念には念を入れて2度接種にしました。しかし、国民全体としてはまだまだ接種率は低く無防備な人が多いようです。
 運悪く罹った場合には、抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、イナビル等)を投与することになりますが、感染後出来るだけ早く、少なくとも48時間以内に開始すれば、より効果的で出勤停止期間も短くなると思います。
 一方、家族や職場で感染者が出たり、移ったかなと思った時、発病前に抗インフルエンザ薬を予防投与する方法があります。これは保険適応にはなりませんが、発病しないで済むことがあります。
 2018年3月にゾルフーザと云う新薬が出ました。この薬はウイルス未検出が24時間と多剤より短く、殺菌力は多剤より100倍強いと云われています。しかも、1回投与ですので、利便性も良く、症状改善も早い優れモノと期待されていますが、耐性ウイルスが出現するとか問題もあるようで、今後の使用経験が待たれます。
 皆様、これからが本格的なインフルエンザシーズンです。今からでも遅くないのでワクチンを打つなど、徹底予防をしてインフルエンザなんか吹っ飛ばしましょう!
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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