第68回   残念!!落合中日、有終の美飾れず。
2011年11月21日  
 
   今月は自称辛口万能スポーツ評論家としては、当然日本シリーズの論評を書く積りでしたので結果を待っていたら、(但し、ことプロ野球に関してはもの心ついて以来のドラキチなので、とても公平には解説設出来ないと思いますが・・・)中日の最初の勢いは何処えやら、思いもよらず最終戦にまでもつれ込んでしまい、このコラムの締切日に原稿が間に合わなくなってしまいました。挙句の果てに、中日が負けてしまったので、密かに中日の優勝を想定して構想を練っていた内容が全く使えなくなり、その上、当然ながら私のモチベーションも下がって、執筆意欲がすっかり萎えてしまい、益々、原稿が遅れてしまいました。このコラムを期待して待っていらした愛読者の皆さん(いらしたとしたら?)まずはご免なさい・・・。
 それにしても、この日本シリーズの1週間はドラキチの私にとっては正直云って体に障る1週間でした。どれほどヒヤヒヤ、ドキドキさせられたことか・・・。これが落合野球の真骨頂なのかもしれませんが、毎試合続く重苦しさはファンには相当こたえます。その挙句、今回は残念ながらくたびれもうけになってしまいました。
 こうなれば中日ドラゴンズの敗因についてシビアに検討してみたいと思います。
 元々、ソフトバンクの方が、戦力的に相当優位であることはいくらドラキチの私でも認めざるを得ません。しかし、そこを勝つのが両リーグ最低打率のこの戦力でもリーグ優勝させた落合監督の腕の見せ所だと期待していました。戦前の私の皮算用では(大方のドラゴンズサイドの予想もほぼ同じだったと思いますが)、エース同士の対決となる敵地では何とか1勝1敗で乗り切り、ホームに戻っては、投手起用に妙手を尽くして2勝1敗として、王手をかけてヤフードームの最終2戦に臨み、その内、どちらかで勝って優勝と云う目論みでした。それにはロースコアの投手戦に持ち込むしかないと考えていました。
 そして、第1戦、第2戦、エース対決のヤフードームでは我々が望んでいたロースコアの投手戦となり、幸運にも2連勝してしまいました。中日フアンの大多数の人は、1勝1敗で帰ってくれば御の字と思っていたので、予想以上の好結果にヒョットするとシリーズ制覇も現実のものになるかもしれないと期待を抱いたと思います。私もこの時点では余裕で、職員達に、嬉々として“これで中日の優勝は決まったな!ただ4連勝ではソフトバンクファンにあまりにも気の毒だし、我々ももう少し試合を見たいし、それに営業的にももったいないので、1敗はしてもいいかな”などとうそぶいていました。しかし、この気の緩みが驕りとなり、仇となりました。“驕れる者久しからず”でアッと云う間にナゴヤドーム3連敗と云う悪夢に見舞われてしまったのです。まさか、監督や選手にまで、私のような気の緩みがあったとは思えませんが、心のどこかに多少のすきは有ったかもしれません。
 さてナゴヤドームに帰っての第3戦、先発投手にネルソンを起用したのは、私の憶測ですが落合監督の中に今日は負けてもいいと云う計算が有ったような気がします。今年のネルソンはそこそこ好投しながらなぜか味方が点を取ってくれずシーズン中に9連敗もしました。この日もそんな展開になるのではないかと心配していましたら、案の定先制点を取られ、味方の援助も2点止まりで負けてしまいました。
 これはそれで良しとして、問題は第4戦だったと思います。1‐2と1点リードされて迎えた6回裏、先頭の森野が左前打、続くブランコが左線二塁打して、ノーアウト2・3塁の絶好の得点チャンスに和田が四球を選んで無死満塁になりました。そこで相手はホールトンに変えて、森福を救援に立て3者凡退で結局0点に抑えられてしまいました。よくノーアウト満塁は点が入らないと云いますが、本当にそうなってしまったのです。しかし、あの場面、和田にスクイズをさせても1点を取る采配は無かったのでしょうか?うまく行けば、ワンアウト3塁でもう1点入り勝ち越すチャンスも生まれたはずです。私は和田がカウント3-2になった時点でテレビに向かって“和田、スクイズだ!三振してもいいから四球は選ぶな!”と叫んでいました。結局1点が返せず負けてしまいましたが、ここからシリーズの流れがソフトバンクに傾いたような気がします。
 でも、これで2勝2敗、落合監督の腹の中では4戦を終わって五分は想定内だったはず、第5戦で勝って王手をかけてヤフードームへ行き、2戦の内どちらかを勝てば優勝と云うシナリオは出来ていたと思います。しかも、相手は摂津、ホールトンと使って5戦目の主戦投手がいない。ここで中四日のチェンを出して必勝を期した落合監督の采配は間違ってはいなかったと思いますが、如何せん、5人目で出てきた若い山田投手に中日打線は全く歯が立たず完封されてしまいました。この負けは落合監督に取って大きな誤算だったばかりでなく、後の投手起用で一つ駒を欠いてしまいました。相手が6戦、7戦に和田、杉内の両エースを温存出来たのに対し、中日は吉見1枚しか残っていませんでした。吉見は期待に応えて3勝目までこぎ付けましたが、とうとうここで力尽きてしまったのです。
 第5戦で負けてもいいや(?・・秋山監督は自信があったかもしれませんが)と山田を使って登板間隔をきちっと守って両エースを温存した秋山采配と、ファイナル・ステージで吉見を中三日で使って成功したので、今回もここが勝負とチェンを中四日で特攻させた落合采配、今回はオーソドックスな秋山采配に軍配が上がったと云う事でしょう。
 しかし、最大の敗因は打てない打線にあったと思います。圧倒的に戦力差のあるソフトバンクには落合采配の限りを尽くしても叶わなかった。むしろ3勝4敗の接戦に持ち込んだのはあっぱれだったと云えるでしょう。
 ただ、在任8年間の間、リーグ優勝4回、Bクラス無しの常勝球団に仕立て上げた落合監督の最終章は日本一で、有終の美を飾って欲しかったので誠に残念でした。
 最後に余計な心配ですが、この素晴らしい実績を残した落合監督を他球団がほって置く筈がありませんので、近々、どこかの監督になるだろうと思いますが、出来れば、セ・リーグではなく、パ・リーグの監督になって下さい。彼を敵に廻すと我、中日ドラゴンズは優勝出来なくなってしまいそうな気がします。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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