第159回   高齢者運転事故で肩身が狭い。
2019年6月20日  
 
 
 最近高齢者による交通事故のニュースが頻繁に報道されています。それも単なる物損事故では済まなくて、歩行者などを巻き込んだ悲惨な事故が多いので社会問題化しています。
 我々、後期高齢者の仲間内でもこの話題が良く出ます。まだほとんどの連中が運転継続中ですが、中にはきっぱり免許返納をした潔ぎ良い男もいました。しかし、彼らも何らかの前兆があって(電柱に接触したとか、車庫入れに失敗したとか)、家族の猛烈な説得に屈した結果のようです。
 ある友人はマンションの機械駐車場(機械駐車場は幅がギリギリで狭い)にどうしてもうまく入らなくて、ポロっと”俺も運転が下手になった。もう止めよかな”と漏らしたら、家族が待ってましたとばかりにネットで車を売ってしまったと云うことでした。今時はネットで車も売れるんですね〜。”お蔭でしばらくはタクシー代には困らんが、タクシーでゴルフに行くのもねぇ”とボヤいていました。
 ゴルフ行きの交通手段は昔から仲間同士(今は皆後期高齢者)が車を出し合って、乗せて貰ったり、乗せてあげたりしています。ところが、奥さんに強引に免許を返納させられた仲間がいて、しばらくは別の友人が送り迎えしていましたが、その奥さんが”折角貴方は運転しなくなったのに、老人が運転する車に乗せて貰って、事故でも起こされたら大変だから乗らないで”と友人の送り迎えを拒否したと苦笑していました。確かにそうかもしれないけれど、”我々、老年ドライバーは逆風だね”とお互いに嘆き、慰め合いました。
 実は私も毎日、自分で運転して通勤しています。また、休みにゴルフに行く時も運転します。確かに若い時に比べて日常的な動作も鈍くなりましたので、運転操作も鈍くなっているだろうと思って、慎重に運転しています。スピードは出さなくなったし、特に右折、左折など曲がる時は注意を払ってゆっくり曲がって安全運転に努めています。
 しかし、周囲からそろそろ止めたらと相当なプレッシャーが掛っています。そこそこの病院の理事長なんだから、運転手付きにすれば良いと云う人もいます。昔、大企業の社長さんがロータリーに運転手付きの車で現れて、うやうやしくドアを開けてもらい、颯爽と下りてくるのを見て、”格好良いなぁ”と憧れたこともありましたが、医者ではとても無理だと諦めていました。実際、帰りは遅いし、夜中に病院へ飛んで来ることもあるし、自分で運転しないと不便でした。今は呼び出されることもほとんど無いけれど、私的なことや休日は使いずらいし、ちょっとしたことで一々呼ぶのも億劫で小回りは効かないし、人件費もかなり掛るので、やっぱり無理だなと思います。そもそもそんな身分ではありませんしね。
 それよりも最近は安全装置が色々ついた車が発売されていますので、最も自動安全装置が充実した車に買い替えて、もう少し運転寿命を延ばそうと策略を練っています。いずれは究極の自動運転車ですね。
 一方、条例で高齢者免許に制限を付ける話も出ています。車種を限定するわけにはいかないので、急発進防止装置付き自動車に限るとか、踏み間違え防止器具を付けるとかと云うことのようですが、これはかえって通常の運転がし難くなって、小さな事故が頻発するのではないかと危惧します。第一そんな車には乗りたくないですよね。
 皆さん。高齢者だけでなく、若者も妊婦さんも安全運転に心がけましょう!!
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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