第84回   とうとう負けた!WBC
2013年3月19日  
 
   残念ながら侍ジャパンが準決勝で負けてしまい3連覇はなりませんでした。考えてみれば今迄2連覇出来たのが幸運すぎて これくらい(ベスト4)が順当なレベルかも知れませんが、結果は謙虚に受け入れるとしても、この大会には自称辛口スポーツ評論家として云いたいことが色々あります。
 そもそも、世界の野球界でWBCと云う大会がどの程度の位置付けなのかはっきりしないところが有ります。少なくとも、サッカーのワールド・カップやラクビーの世界選手権のように国の威信をかけた、その競技最高の国際大会ではなさそうです。参加国の考え方にも温度差があるようですし、選手にもそんな感が有り、サッカーのように国代表に選ばれることを最高の栄誉とは思っていない節があります。最大の原因は主催国(主催者の所在地と云うだけ?)のアメリカで今一権威にかけ、人気もそれほど高くなく、アメリカ人大リーガーたちの関心度も低いためのようです。彼らにとっては、アメリカ代表の栄誉より、寒い時期に無理やり早めの調整をして身体を壊し、シーズンを棒に振る事の方が怖いようです。日本の大リーガーたちも同じ考えだったかもしれませんが、今回の日本代表には現役大リーガーが一人も参加せず、最初から3連覇の意気込みに欠けた雰囲気で気に入りませんでした。今年入団した藤川あたりはとも角、ダルビッシュや岩隈、青木あたりには出て欲しかったですね。過ってのイチローや松坂のように・・・。
 いずれにしても、ほとんどの国がリーグ戦開幕前のオフシーズンに開催されることが選手たちにとって負担になっていると思われます。裏を返せば、この大会がそれほど未だ権威が無いため、サッカーのワールド・カップのようにシーズン真最中に中断して開催するほどの力が無いと云うことでしょう。しかし、ドミニカ共和国やメキシコ、プエルトリコなど中南米の選手は現役大リーガーのバリバリの連中が挙って出ています。これも野球で国威高揚を図ろうと云うナショナリズムが出ているのだろうと思います。国際的に孤立気味なキューバも別な意味で野球大国を世界に示そうと意気込みが違います。さすがにアメリカも今回は少しはやる気になったようで、監督に元ヤンキースのトーリ監督を据え、一応スター選手で固めました。
 さて、現役大リーガーにそっぽを向かれた日本は仕方なく国内リーグの選手の中から選抜した訳ですが、その最終選考方法には苦言を呈したいと思います。33名を最終合宿に呼んでおいて最後に5人を落とす方法は如何なものでしょうか。中日の選手が3名も落とされたから云う訳ではありませんが(それもありますが)、落とされた選手のプライドを傷つけたのではないでしょうか。大リーグでマイナーの招待選手を落とすのとは訳が違って、日本のスター級選手を撥ねたのですから失礼なやり方です。最初に28名を選び故障者が出たら追加する方法を取るべきだったと思います。柔道女子の代表選手発表で同じようなことをして問題になったばかりなのに無神経だと思います。
 それでも我々ファンとしては難しいと思いながらも3連覇を期待していたのですが、蓋を開けてみると、案の定、1次リーグから大苦戦で、ブラジル戦では辛勝、キューバには負けてしまい、やっとのことで2位通過で2次ラウンドに進みました。2次ラウンド初戦の台湾戦もアップアップで下手をすれば負けていたでしょう。それにしても、9回表、2アウト1塁で1塁走者鳥谷に2塁盗塁をさせたギャンブル作戦には吃驚しました。成功したから良かったものの、もし失敗したら散々叩かれたことでしょう。しかし、その好機に期待に応えタイムリーを打った井端はあっぱれ!あっぱれ!。さすが中日の選手です。
 たぶんこの台湾戦に負けていたら、その後の台湾と同じようにキューバに負けて2次ラウンドで敗退していただろうと思います。それを考えるとあのギャンブルは正解だったかもしれません。ただそのキューバが日本にコールド負けしたオランダに負けてしまったのは意外でした。
 それから、何時もオールコリアでシャカ力になって挑んでくる韓国が1次リーグで敗退してしまったのはどうしたのでしょう?。同じリーグに日本がいなかったので闘志が出なかったのでしょうか?。
 その一方で、イタリアとかカナダ、オランダなどヨーロッパ系が頑張ったのも特徴的でした。最もオランダは中南米のオランダ領の選手がほとんどでしたが・・・
 もう一方のグループでは、大本命と云われたアメリカが相変わらずやる気が有るのか無いのか解らないような試合態度で、1次リーグは何とか通過しましたが、2次ラウンドでドミニカとプエルトリコに敗れて姿を消してしまいました。これではサンフランシスコで行う決勝トーナメントのモチベーションが益々落ちてしまうでしょう。本来ならばバスケットのドリームチームのように大リーグのスターで固めたオールスターチームが圧倒的な強さを発揮し、大リーガーを要した他国がそこそこ苦しめると云うのが主催者のシナリオだったと思いますが・・・。事実しばらくはそうならないとこのWBCは発展しないし、サッカーのワールド・カップのような揺るぎない地位を得るのは無理でしょう。
 余談ですが、イタリアやオランダに野球の国内リーグが有ることを初めて知りました。これらのリーグが少しずつでも人気を得て行けば、いずれヨーロッパにも野球ブームが来る可能性があります。そうなると日本の野球選手がサッカー選手のようにイタリアの野球セリエAに引き抜かれると云うような事態が起こるかもしれません。楽しみですね。
 さて、アメリカが敗退した今となっては2次ラウンドを1位通過したことに意味が出て、ドミニカでは無くてプエルトリコと当たるので、あるいは?と少し期待をかけましたが、結局負けてしまいました。ただ8回裏1アウト1塁2塁で、1塁走者の内川が飛び出したのはなんだったのでしょう。まさか台湾戦で味を占めて、ワンヒット同点を狙って、大リーグナンバーワン・キャッチャーのモリーナ相手に重盗のサインを出したのでは無いでしょうね(報道によればそうらしいです)。それは無謀と云うものです。山本浩二さん?!
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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