第37回   石川遼君マスターズ出場と私
2009年4月20日  
 
   先週(このコラムが出る頃には2週間前と云う事になると思いますが)、米ジョージア州・オーガスタ・ナショナルGCでマスターズ・ゴルフ選手権が行われました。今年は石川遼君が招待され出場するという事で話題になっていましたので、私も金曜日の朝には5時起きでテレビと睨めっこをしていました。遼君は最初はボギーが先行し3オーバーまでスコアを落しましたが、後半頑張って、トータル・1オーバーでフィニシュし予選通過に望みを残してくれました。彼の物怖じしない攻めのゴルフに清々しさを覚え、一方でアプローチの上手さに天性の才能を感じながら、それより何よりあのスウイングフォームの美しさに惚れ惚れと見惚れ、私の素人的評価では、見た目だけならタイガー・ウッズにも勝ると思いながら楽しみました。只、報道によると可なりの筋力トレーニングをして筋肉作りをしているようですが、まだ筋肉的には成長期の17歳ですので、無理にハードな筋肉作りをしても良いのだろうかと他人事ながら心配になります。あまり300ヤード超えショットにこだわらずに、身体はもう少し自然な成長に任せた方が将来の為ではなかろうかと思います。一度スポーツ医学専門の友達に聞いてみたいと思っていますが、トップスポーツ選手の年齢の若年化でこの問題はゴルフだけでなく、水泳や体操、フィギュアスケートなど数多くのスポーツで危惧されているのも事実です。
さて金曜日、私は病院の当直でしたが、入院中の妊婦さんも夜中の12時前には皆無事生まれましたので、もう起こされる事もなかろうと高を括り、遼君を観るために土曜日の朝も5時に目覚ましをセットして休みました。所があろう事か、朝方3時に「大した事でもない事で」と云うと患者さんに怒られるかもしれませんが、でも大した事でもない事で起こされ、しかしグッと我慢して優しく説明していたら、すっかり眼が覚めてしまいました。やっとまどろんだ所で今度は目覚ましが鳴り出しました。起こされてしまったので取りあえずテレビをつけて見たら早いスタートの遼君はもう既にホールアウトしていました。結果は残念。後半崩れてなんと6オーバーで予選落ちでした。やっぱりオーガスタの壁は厚かったという事でしょう。しかし、彼はまだ若い。これから何度もチャンスはあるでしょう。彼には捲土重来を期待しましょう・・・。所が、私はもう歳です。こんな事なら3時に起きた後、目覚ましをセットし直してもっと寝ておけば良かったと後悔しましたが後の祭りです。実はこの日は大事な行事が午後から二つもあったのです。先ずその前に午前中の診察がありました。若い頃は徹夜の当直明けでも、ほとんど平気で診察していましたが、やっぱり歳の性でしょうか、身体が不快に火照り、ボットした感じが続き、何となく患者さんと波長が合いません。それでも何とかこなして、11時半に切り上げ、最初の行事の会場へ向かいました。それは高等学校卒業50周年記念パーティで正午開演となっていました。約500名の卒業生の内、180名弱が集まりました。高校卒業後50年という事は、全員68歳になったという事です。そのわりには集まった連中は皆元気に見えました。只、幹事を始めほとんどの連中が現役を外れ、悠々自適な第二の人生を楽しんでいる者ばかりですので、今日の開演時間もそうですが、まだ現役で働いている我々の様な者への配慮に欠けています。実はゴルフ会も、昨日の金曜日(平日)に企画して既に楽しんでしまいました。その辺にクレームをつけたら、医者と弁護士は定年が無くいつまでも働けて羨ましい、俺たちは侘しい年金生活者だと切り返されました。私は個人的にはそろそろ楽がしたいと思うけど、どっちが幸せなのかなぁ・・・。一方で残念な事に既に50名強の仲間が亡くなっていました。彼らに比べれば生きている我々はそれだけでも幸せですが、話してみれば、皆それぞれに齢を重ねただけの悩みを背負っていました。そしてこれが皆同級生かと思う位見た目の差もありました。特に女性にその差を感じました。しかし、私が(私だけでなく多くの野郎どもも)秘かに恋した憧れのマドンナは今でもマドンナでした。勿論、68歳ですからそれなりにお婆さんになってはいましたが、上品に優雅に年を重ねたと云うか、年相応の気品と美しさを備えた素敵な銀髪の老婦人になっていました。これは素晴らしい事で、多くの場合過ってのマドンナも久しぶりに会うと過っての面影が無くて期待を裏切る事が多いのですが、期待どおりで現れた彼女は凄いと思いました。このコラムの女性読者のマドンナ達はぜひ何歳になっても期待を裏切らないマドンナで居続ける様努力してください。今となっては高校生の頃の恥じらいも無く、やっと当時の思いを告げた訳ですが、どうも同じ思いの男どもは沢山居た様でその一角は特に賑わっていました。そんなこんなで立食形式のパーティ(着席形式だと大勢の人との交流が上手くいかないとの理由)が2時間半も続き、しかも2次会まであり、錦のクラブが3軒(参加人数が多すぎて1軒では入りきらない為)も昼間から貸切りになっていて、それぞれ梯子をしながら交流を深めるようにとの事でした。よせば良いのに、割り勘負けしない様にと、さもしい気持もあって、勿論大勢の友達と交流したいと云うのが第一の目的でしたが、二廻りもしてしまい、とに角疲れました。
そして二つ目の行事と云うのが、当院の31年目の開院記念パーティだったのです。理事長ですから、当然それらしい挨拶をしなければいけません。しかし、睡眠不足と朝からの労働、そして昼間からのアルコールと徘徊(クラブ巡り)ですっかり酔いが廻り睡魔が襲ってきてどうにも我慢出来ない状態でしたが、何とか挨拶もこなし、ゲームにも参加して、その上2次会まで付きあって大変な一日を終えました。
話がマスターズからすっかり脱線してしまいましたが、要は遼君の為に早起きしたのがきっかけで大変な一日になったと云うお話です。こうなるとマスターズの話題は蛇足みたいなものですが、経過は、少し旬を過ぎた人たちの争いとなり、結局プレイオフの末、アルゼンチンの39歳・アンヘル・カブレラが優勝しました。尚、片山晋呉が日本人最高の4位に入りましたが、優勝争いに絡んだ訳ではありませんので、結果のわりには興奮しませんでした。という事は日曜日も月曜日も早起きしてマスターズを見ていたという事です。
 私も懲りない男ですねぇ・・・。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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