第63回   施設旅行、厳島神社行状記
2011年6月20日  
 
   今から2週間位前になりますが、去る6月5日、6日の(日)(月)に当院が経営する介護老人保健施設、星ヶ丘アメニティクラブの施設旅行で広島県宮島の厳島神社へ行ってきました。平安の雅を今に伝え、世界遺産にも登録された国宝の神社です。
 実は、事前の天気予報は二日とも雨予報でしたので、雨が降っては楽しさ半減と気をもみましたが、最近では珍しく天気予報が二日とも外れて、両日とも曇り時々晴れと、梅雨の谷間のすがすがしい二日間になりました。参加者の夫々が“自分の日ごろの行いが良い性だ”と自慢していましたが、本当に常日頃そう有って欲しいものです・・・。
 当日(5日)朝9時45分に新幹線の名古屋駅に集合し、総勢43名で賑やかに出かけました(何時も賑やか過ぎて困りますが・・・)。毎年残念ながら2日間の留守番勤務の職員が28〜30名残ります。彼らには気の毒ですが来年のお楽しみと云う事で我慢して貰っています。
 それにしても、新幹線は早いですね。2時間ちょっとで、お昼過ぎには広島に着いてしまいました。バス旅行では考えられない速さです。
 お昼は有名な“広島のお好み焼き”を老舗と云われるお店で食べました。事前に色々うん蓄を聞かされて期待した割には、大した事も無くて残念でした。私的には焼きそばに粉が掛かったような食べ物でした。(広島の人が読んでいらしたら御免なさい。大勢で行って一気に出してもらったので本来の味が出なかったのかもしれません)。
 午後は宮島へ行く前に、原爆ドーム、広島平和記念資料館を見学しました。ここは以前に1度来たことがあり2度目でしたが、その時も今回も非常に厳粛な身の引き締まる気持ちになりました。私は幼少でしたが戦争体験のある世代ですので、ガイドさんの空襲の説明も実感出来ますし、ましてやそれが原爆だったらどれ程の恐怖か身震いする思いがします。
 実は今年の3月、ヴェトナムへ旅行しました。その時も、ヴェトナム戦争の資料館を見学しましたが、あまりにも生々しい写真などの資料展示に、悲惨さを通り越して、嫌悪感、虚脱感を感じ何とも気の重い、嫌な気分になりました。同じ様に戦争の悲惨な結果の資料館なのに、あの時の感じ方と、今回広島での感じ方が微妙に違うのはなぜでしょう。自国の出来事と他国のそれの差でしょうか?。
 いずれにしても強く思うのは、あれから約65年間日本に平和が続いた事の意義です。この間、世界ではヴェトナム戦争だけでなく、幾多の戦争や紛争が起こり、多くの人々が亡くなったり、悲惨な目に遭っています。そんな中で日本が戦争をしないで過せた事は国民にとって本当に幸せな事だと思います。政治は3流と云われた戦後の政治家たちですが、この点だけは充分評価したいと思います。どうか若い皆さん、皆さんの主義主張は自由ですが、皆さんの後に続く子供達のためにも、戦争だけは起こさないでください。
 私は、そろそろ人類の英智が、戦争以外の方法で問題解決をするようになるだろうと期待していますが、そんな考えは甘いでしょうか。でもぜひそうなって欲しいものです!。
 話は飛びますが、この前、どこかの雑誌で福島原発の事故も、原子爆弾も同じ人災だと云うような事が書いてありました。しかし、それは基本的に違うと思います。片方は器物破損、人的損傷を目的として、意図的に起こしたもの、もう一方は、起こさないように最大の配慮をしていたにもかかわらず、不慮の事態で起こってしまったもので、そもそもの次元が違います。どちらも人が起こした放射能被害と云いたいのでしょうが、福島原発は災害でも、原子爆弾は故意の破壊です。これを同レベルで論じて欲しくないと怒りがこみ上げました。幾らなんでも善意で働いていた現場の原発関係者が気の毒です。
 段々話がキナ臭くなってきました。こうした話題になると(戦争とか、原爆とか)常日頃温厚な(?)私でも年甲斐も無くついつい熱くなってしまいます。それにこのコラムでは似つかわしくない話題ですので、この辺にして話を旅行に戻しましょう。

  宮島口からフェリーに乗っていよいよ今回のお目当ての宮島、厳島神社に着きました。丁度夕方の干潮の時間でしたので、鮮やかな朱塗りの大鳥居の根元まで歩いて行けました。大鳥居の柱の裂け目にお賽銭代わりでしょうか硬貨が一杯刺さって居ましたが、フト下を見ると地面に1円玉が一杯落ちています。満潮の時に1円玉だけ浮いて落ちるのでしょうか。それとも一緒に落ちた10円玉以上は誰かが拾ってしまい、1円玉だけ残っているのでしょうか?。出来れば前者であって欲しいなと思いました。厳島神社の本殿も雄大で、神殿造りの極地と云われる建築美は威厳と風格に満ちており、特に朱塗りの朱の色が鮮やかの中にも上品だったのが印象に残りました。巷では近い将来朽ちて無くなると云う噂もあり、早めに見ておいた方が懸命だとも云われていますが、世界遺産としてしっかり管理されており、とてもそんな風には見えませんでした(もっとも私の場合は自分が朽ち果てる前に見ておきたいと云うのが本音かも・・・)。夜はライトアップされ、潮満ちた大鳥居の下を提灯を一杯つけた屋形船が潜り抜けると云う幻想的なシーンも見ました。後で聞いたら、予約しておけば我々も乗ることが出来たとの事で、女性職員から大ブーイングを受けました。私が攻められても困るけど、旅行社はマイナス1点!!。それ以後、夜は何も無い所でしたので、部屋で男性職員達とひたすら飲み明かすしかありませんでした。
 翌日は戦艦大和ミュージアム、尾道、千光寺ロープウェイなどを回って、福山から新幹線で名古屋に帰りました。福山駅でバスガイドが“皆様が新幹線で名古屋に帰るのも2時間。私が在来線で広島に帰るのも2時間”と言っていましたが、広島県が意外と東西に長いことを知りました。
 まあ、色々有ったが楽しい旅でした・・・。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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