第86回   異常気候で体調不良!
2013年5月20日  
 
 

 今年の5月の寒暖の激しさは一体どうなっているのでしょう。普通5月と云えば、“風薫る皐月”と云って1年でも最も穏やかな過ごしやすい季節のはずなのに・・・。
 この気候で体調を崩された人も多かっただろうと思いますが、皆さんは大丈夫だったですか?。私は酷い目に逢いました
 実は連休中、木曽駒でゴルフをしたり、孫と遊んだり、夜は木曽福島の街で美味しいものを食べたり、家族でのんびり過ごす積りでした。
 ところが今年の木曽駒は寒くって、特に夜間が冷えて、朝は摂氏0度と云う日もありました。ある程度寒さは予想して厚手のものを用意して行きましたが、この季節、木曽駒は山桜が満開で、山は新緑が瑞々しく、ここ数年とても爽やかだった記憶がありますし、何と云っても5月です、冬物までは持っていませんでした。この状況に適応して、鷹揚に暖炉を焚いて、一日中家の中で読書を楽しんだり、孫の相手をしていればお大尽でしょうが、貧乏性と云うか、日本人的と云うか、折角の休暇を無駄に過ごすのがもったいない気がして、予定通りゴルフはしたし、夜の街へも完全防寒とは云えない格好で出かけました。
 その結果、案の定風邪気味となり、帰るころには完全感冒状態でした。それも悔しいことに、一番重症なのが私で、次が家内、娘夫婦や孫は風邪気味程度で終わってしまったようです。やっぱり年は取りたくないですね・・・。
 余談ですが、木曽福島には昔の宿場街の名残でしょうか、風情のある街並みが残っており、そこには洒落たレストランや、美味しい居酒屋が数軒あって、しかも値段は名古屋に比べればリーズナブルです。もちろん信州そばの有名店も並んでいます。もっともそばは地元の人に聞くと隠れた名店が外にもあるようですが・・・。
 連休が終わって火曜日からは仕事が始まりました。連休明けで患者さんは多いし、しかも連休中、1回も当直しないで休ませてもらったので、ここでまた休む訳にはいきません。何とか頑張りましたが、あの週(5月7日〜10日)は、どちらが患者さんか判らないような状態でした。特に妊婦健診の時は病人の私が健康な妊婦さんを診ている感じで複雑でした。(あの週に来られた患者さんごめんなさい)。その上、午後は産婦人科医会の仕事が溜まっていて(これも連休のため)、毎日医師会館へ通わねばならず辛い1週間となりました。さすがに土・日で行くはずだった札幌の日本産婦人科学会はキャンセルして休養しましたが、聞くところによると、札幌も寒くて、しかも雨も降っていたようで、無理して行けば肺炎まで併発してしまったかもしれません?。休んで正解だったようです。
 これも余談ですが、例年日本産婦人科学会は4月に開催することになっているのですが、今年は主幹が札幌と云うことでわざわざ1ヶ月遅らせて、北海道の1番良い季節。桜の咲く時期を選んだそうですが、これも当て外れとなってしまいました(やっと今頃桜の見どころだそうです)。
 そうかと思えば、13日の月曜日からは急に暑くなって真夏日が続き、テレビでは熱中症の注意をしています。週末にはやっと平年並みに戻りましたが、この変化にはなかなかついていけません。年寄りには堪えます。 
 愚痴になりますが、暑い今となっては、寒い5月の風邪の話など遠い昔のことのようになってしまいました。でも今回は風邪の話を続けます。
 テレビ局のお天気お姉さんによれば、5月は季節の変わり目で、初夏の温かい空気と冬の冷たい空気がぶつかり合い、天気が急激に変わることがあり、今年は特に冷たい低気圧と温かい高気圧のぶつかり合いが例年より激しくて、天候が荒れ、寒暖の差が激しくなったと云うことです。これが今年だけの偶然なら良いのですが、最近は毎年何だかんだと異常気候が続いていますし、一方で地球温暖化は確実に進行しています。ヒョットすると近い将来、過っての氷河期のような、今度は灼熱期になるのかな?・・・、いずれにしても地球の終末が来るような気がして心配です。しかし、気象現象については、私は特別な知識もありませんし、気象予報士の解説を“そうですか”と素直に納得するとしても、医者の私がいくら寒暖の差が激しいとはいえ風邪を防げなかったのはいけません。医者の不養生と云うより油断です。
 そこで、風邪について少しおさらいをしてみます。風邪は主にウイルス感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性疾患で、咳嗽、咽頭痛、鼻汁、鼻づまりなど局部症状(カタル症状)と、発熱、倦怠感、頭痛など全身症状が出現し、風邪症候群と総称しています。又、消化管のウイルス感染によって嘔吐、下痢、腹痛などの腹部症状と上記全身症状を来した状態を、感冒性胃腸炎と呼ぶこともあります。大体は1週間位で軽快しますが、時に重症化することもあり、昔から“風邪は万病の元”と云われる通り油断は禁物です。
 これ位のことはどなたでもご存じだと思いますが、それではなぜ寒くて、冷えると風邪をひくのでしょう?。
 大気中には200種類位の風邪ウイルスが浮遊していますが、その多くは気温と湿度の影響を受け、気温が15度C以下、湿度が40%以下になると活動が活発化します。これが寒い冬に風邪をひきやすい理由の一つです。一方、人の抵抗力、免疫力は体温と密接な関係があります。体温が1度C下がると免疫力が30%下がると云われています。元々、人にはウイルスに対する抵抗力が備わっていますので、寒いだけでは風邪に罹ることはまずありませんが、身体を冷やして免疫力を落とすことが風邪をひく最大の原因になるようです。
 どうか皆さん、油断して身体を冷やして季節外れの風邪などひかれないように、くれぐれもご注意ください!。

 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
▲PageTop  
 
産婦人科・内科・心療内科・小児科・再生医療科(歯科口腔外科・形成外科)
医療法人 東恵会 星ヶ丘マタニティ病院
〒464-0026 名古屋市千種区井上町27番地
TEL : 052-782-6211(代表)
Copyright (C) Hoshigaoka Maternity Hospital All Rights Reserved