第116回   冷え性にはつらい季節がやってきた!
2015年11月20日  
 
   例年に比べて今年の秋は暖かい日が続いています。しかし、さすがにこの2〜3日、夜は冷え込み、冷え性の人々にはつらい季節がやって来ました。
 実は私も数年来、下半身の冷えに悩んでいます。起きている時はまだ良いのですが、夜布団に入ると下半身、特に足首が冷たくて、唯冷たいだけでは無くダル病めもして寝付けません。今年は早くも昨夜から湯たんぽを入れて寝ています。
 そもそも、冷え性と云えば女性の病気と思っていましたが、調べてみたら、冬の悩みは男女ともに冷え症がトップで、20代女性の39.4%、男性でも25.3%は冷え症と感じており、要するに男性でも4人に1人は冷え性で悩んでいることが解りました。又冷えを感じる部位は、足先が最多、次いで手足で、年令が上がるにつれて首、肩、腰、背中など全身に広がる傾向があるとのことでした。
 余談ですが、今年になってリュウマチに罹ってしまいました。これは女性が5倍も罹患率の高い病気ですし、最近はゴルフの飛距離も女性並みに落ちて来ました。その上、冷え性ですから、私自身が老齢化だけでは無く、女性化までしてしまったかと心配しています。
 冗談はさて置き(あながち冗談でも無いかも?)冷え性について少し考えてみましょう。
冬場にある程度手先や足先が冷たくなるのは当然のことですが、外気温によって冷やされる程度ではなく、身体の一部が慢性的に異常に冷たく感ずる事を冷え症と云います。又、夏なのに身体が冷える、冷たいと感ずるのも冷え性の一種です。日本では冷え性と云う言葉はごく普通に使われていますが、西洋医学では不思議な事に冷え性と云う概念はありません。従って冷え性と云う保険病名もありません。ではこの冷えの状態をどう考えているかと云うと、種々の原因による血管運動神経障害で末消血管の収縮によって起こる血流不全だと考えています。一方、東洋医学では好んで使われる概念で寒邪と云っています。
 その主な原因としては、ストレスや不規則な生活などにより、自律神経が乱れ体温調節がうまく機能しなくなった場合があります。又、貧血や低血圧、動脈硬化など血管系の疾患、高脂血症など血液ドロドロの疾患により血液循環が悪化し血流が滞りがちになった場合でも起こります。その他、筋肉の量が少ないと筋肉運動による発熱や血流量が少なくなり症状が出ます。女性は男性に比べて筋肉が少ないため女性に冷え症が多い原因の一つと考えられています。運動不足の人も総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。女性の場合は心身をコントロールする女性ホルモンの分泌が乱れると、血行の悪化を促進する事があり、ストレスが増加すれば、自律神経失調症となって、更年期以前でも冷え性になります。更年期で出た場合は、上半身(主に顔)はのぼせ下半身は冷えの複雑な状態が続きます。
 又、手足に特に冷えを感じる訳は、重要な臓器が集まる身体の中心部に血液を集めて一定の体温を維持しようとして、末端の手先や足先には血液が行き渡りにくくなるためです。
 さて、冷え性の改善策ですが、一般的には半身浴や、暖房、重ね着など体を温めることです。これは皆さん実行されていると思いますが、いわゆる対症療法で一時的な効果しかなく、冷え性そのものは改善出来ません。冷え症を根本的に治すには、上記の種々の原因の治療が必要です。自律神経失調症、貧血、低血圧、動脈硬化、高脂血症、ホルモン異常などはそれぞれの薬物療法をして改善を図ることが基本ですが、その詳細は別の機会に譲るとして、今回は生活上の改善方法、注意点をいくつか挙げてみたいと思います。
 先ず、重ね着などで温め続けていると、熱を生産する力が失われていきますので、たまには温める事をやめて、思い切って外に出て身体の内からのエネルギーを燃やしてみるのも大切です。
 体の歪みが血の巡りを悪くするそうです。対策としては、寝返りをたくさん打つだけでも歪みが矯正されるようです。又、7時間睡眠を目標にして身体をしっかり休ませることも大事です。
 温かい料理ばかりだと、血液がドロドロになる可能性が高いとのことです。その点、生野菜は消化しやすく、豊富な水分が血液をサラサラにするので冷え性改善に効果的な食材です。熱料理ばかりに頼らず、旬の生野菜も取り入れてください。
 一日3食の食習慣が身体を冷やしているとの事です。朝食は、消化の良いフルーツに変えて、エネルギーだけ効率よく補給し、食事は体の中で消化活動が活発になる正午から午後8時の間に取ると手足が温まり効果的です。又、お腹がすいた・・・という時間を作って、内臓を休ませることも必要です。
 浅い呼吸が血流を悪くするそうです。鼻から出来るだけ深い呼吸をするのが良いようで、息を吸いながら、手足にギューッと力を入れ、息を吐きながら力を緩める。この動作で吸う時は体がアクティブな状態になり血管が縮み、吐く時は体がリラックスした状態になり血管が広がる効果があるとのことです。
 運動をしないと手足の毛細血管が減っていきます。通勤や、家事など、毎日の生活の中に、出来るだけ動く時間を作り、足の筋肉を使って体中を温めてください。特にウォーキングがお薦めです。ふくらはぎは第2の心臓と呼ばれ、体温を上げる筋肉の70%がついているので、足を動かす運動を続けることで、冷え性がより改善しやすくなります。
 何気ないストレスが、血管を縮め、慢性的な冷えの原因となります。日記に気持ちや情報を書き写したりして、ストレスを解消してください。 等々色々書いてありました。是非実行してみてください。
 私も冷え性克復のため生活様式を変えようと一念発起するつもりです。冷え性の愛読者の皆さんも、一緒に頑張りましょう!
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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