第16回 台風余波 2007年7月20日  
 
   台風4号の影響で名古屋市内もかなりの強雨に見舞われた7月14日土曜日、当院では毎年恒例の夏季納涼会を兼ねたボーリング大会が計画されていました。予定では、午後5時から病院の近くのボーリング場でボーリング大会をして、その後成績発表、表彰を兼ねて9時半ごろまで、焼き肉屋で納涼飲み会を楽しむことになっていました。ところが午後の台風情報で夜半には愛知県に最も接近すると発表があり、早々と暴風雨警報が出だされました。それに反応してかどうか、院長などの判断で納涼会は急遽中止にすると連絡が入りました。こんな状況下では、強行しても欠席者が多く出て盛り上がらない。又、のんびり飲み食いしていて、帰れなくなったらどうする。と言った消極的な意見が多かった性だと思います。実は夏の納涼会は最初の頃は、ビルの屋上のビアガーデンで、夜風にあたりながら、大ジョッキで生ビールを飲んで楽しんでいましたが、この時期は梅雨明け前で意外と雨の日が多く、中止になったり、急遽場所変更したり大変でしたので、ある時期から、ボーリング+屋根付きの場所での宴会に変更して、雨天でも予定通り開催できるようになっていました。今回も、結果的には雨は多少強く振りましたが、交通機関が不通になった訳でもなく、いつもの雨降りと変わらない状況で夜は過ぎました。だから判断が悪かったと云うのではなく、結果に関らず、今時の社会的基準では、中止の判断で正しかったと思いますが、10年前なら、多分、多少無理してでも強行と判断したでしょうし、職員もこれしきの雨や風、何のその、やるぞやるぞと燃えただろうと思います。その辺の考え方の差に私としては戸惑いがあり、一抹の寂しさも感じるのです。しかし、今のご時勢では、安全第一が何より優先。無理をしても、結果次第で非難はされても、褒められることは無い。出来るだけ事を起こさず、事なかれ主義がもっとも賢明と云う事のようです。こういった考え方は世の中全般に浸透しており、情とか心意気と云った熱い関りより、醒めた、冷たい、信頼関係の薄い人間関係に成って来ているようで情けない限りです。医療の分野でも同じで、患者さんの為に無理をして頑張っても結果次第では、その頑張りは少しも評価されず、クレームにすらなってしまう。それでは無理をして頑張っても報われないので、醒めた保身的な医療をしたほうが安全だと云う事になるのが残念です。段々話は横道にそれましたが、世の中の動向はとも角、病院の職員同士が信頼し合って団結して行くには、今回、強行するのも一つの選択肢だったかなと感じました。以上色々屁理屈を述べましたが、実は中止になって残念がっている最大の理由は、優勝を狙って秘かにボーリングの練習をしていた連中が私を含めて2〜3人いて、それが無駄になったことです。余談ですが、宴会中止で夕食を食べる所がなくなってしまったので、いつもなら土曜日の夜は予約で一杯の人気のイタリアンレストランへ飛び込みで入ったところ、ここも台風余波でほとんどの予約がキャンセルされたそうでガラガラ。どうせ仕入れた食材だからと、メニュー以外のものも出してくれて大サービスを受けました。台風で悪いことばかりでもありませんでした。  
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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