第136回   要注意!熱中症季節到来
2017年7月20日  
 
   愛読者の皆さん。毎日蒸し暑い日が続きますが、体調は如何でしょう?。未だ梅雨明け宣言は出ていませんが、今年も名古屋地方は空梅雨と云うか荒れ模様で、シトシトトした梅雨空は続かずに、ゲリラ豪雨になって被害をもたらしたり、そうかと思えば晴れて蒸し暑く、気温ばかりがうなぎ上りです。真夏日どころか、35度を超える日も出てきて、熱中症が心配な季節になりました。
 実は、今年から名古屋市医師会の会員向けメールが、毎日、何度も「熱中症予防情報(予測値)」として暑さ指数(WBGT)を発表しています。”今日は28度を超えるから気をつけてください”などと警告しているのですが、皆さん、暑さ指数(WBGT)て何だかご存知でしたか?。テレビの天気予報で”熱中症予報、明日は厳重警戒”位は聞いたことがありますが、指数があることまでは今まで知りませんでしたので早速調べてみました。
 暑さ指数《WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)(湿球黒球温度)》とは、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。単位は気温と同じ摂氏度で示されますが、その値は気温とは異なり、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、人間の熱バランスに影響の大きい湿度、輻射、気温の3つを取り入れた温度指標です。ちなみに、湿度、輻射、気温の効果比率は7:2:1で、湿度が熱中症には一番大敵なことが解かります。
 この暑さ指数(WBGT)は労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されていて、日本体育協会では「熱中症予防運動指針」。日本生気象学会では「日常生活に関する指針」として公表しています。労働環境では世界的にはISO7243、国内ではJIS Z 8504「暑さ指数に基づく作業者の熱ストレスの評価−暑熱環境」として規格化されました。
 例えば、「日常生活に関する指針」では
31℃以上は危険。高齢者においては安静状態でも熱中症が発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
28〜31℃は厳重警戒。外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
25〜28℃は警戒。運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
25〜21℃は注意。一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には熱中症が発生する危険性がある。
21℃未満はほぼ安全。通常は熱中症の危険は少ないが、適宜水分・塩分の補給は必要。
となっています。そして、熱さ指数が28℃を超えると熱中症患者の発生率が急増するとのことですので注意してください。
 これらの熱中症の危険度を判断する数値を、環境省では平成18年から情報提供しているそうです。10年も前から発表されているのに全く気付かなかったとは情けないですね・・・。
 さて、熱中症については以前にも書きましたが、少しおさらいをして置きましょう。
熱中症を引き起こす条件としては、「環境」と「からだ」と「行動」による3つの要因が考えられます。
「環境」の要因としては、気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、締め切った室内、エアコンのない部屋などがあります。
「からだ」の要因は、高齢者、乳幼児、糖尿病などの持病、下痢や二日酔い、寝不足と云った体調不良など暑い環境に体が十分対応できないことが挙げられます。
「行動」の要因としては、激しい筋肉労働やなれない運動、長時間の野外作業、水分補給できない状況などです。これらの3つの要因で身体のバランスに破綻をきたし、汗や皮膚温度で体温の調節が出来なくなると、体温が上昇して、熱中症を引き起こすことになります。
 兎に角予防が大切ですので、上記のことに気を付けて、無理をしないで、水分補給に努めてください。でも、怪しいと思ったら早めに病院に罹ってください。重症になると致死率の高い病気ですので油断は出来ません。
 ちなみに今日(7月20日)の熱さ指数の予想値は午前9時で既に29℃。午後12時でピークに達して33℃。午後3時でも32℃が続いていますので、厳重警戒から危険区域です。
 今日はここ数日でも熱さ指数が最も高い予想ですので、熱中症に罹らないように行動には充分お気を付けください。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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