第28回   「中日ドラゴンズ」と「篤姫」
2008年7月18日  
 
  今年のNHK大河ドラマ「篤姫」の評判が良くて、視聴率が高いと先日の新聞に書いてありました。我が家での評価も高くて、私も日曜日の夜は出来るだけ8時までに家に帰るようにしています。先週は篤姫の相思相愛の夫、将軍家定と、最愛の養父、島津斉彬の死が重なり、悲嘆に暮れる篤姫の苦悩を描いていました。そこでチョット興味を引いたのが、将軍家定の死因が脚気の悪化によるものだと云う事です。脚気という病名も懐かしいもので、今はほとんど罹る人もいないと思いますが、原因はビタミンB1の欠乏症です。下肢の浮腫、多発性神経炎、悪化すると心不全を起こし死に到ります。昔は日本の風土病とも言われ、江戸時代には、将軍を始め、白米ばかりを食べていた富裕層に広がっていたようです。まだビタミンの存在すら判らない明治時代に、細菌説を主張するドイツ学派を支持した陸軍と、英国系及び漢方医学の栄養障害説を支持した海軍が対立し、西洋式の副食の多い食事を採用した海軍が、白米中心の副食の少ない食事をさせた陸軍に比べて、脚気の兵士が有意に減り、栄養障害説に軍配が上がったと云う有名な話があります。やがて鈴木梅太郎博士のビタミンB1の発見により原因が解明されました。ついでに島津斉彬は、夏の炎天下の鹿児島で砲撃隊の陣頭指揮をしていて倒れ、そのまま逝ってしまったようです。熱射病、今で云う熱中症だったのでしょう。そんなこんなで、一話の中に毎回クライマックスがあり、又、ほのぼのと心温まるシーンもありで、脚本もなかなか良く出来ています。
 我が家では、家内が以前から大河ドラマの大ファンのため、毎年、年の初めは私も付き合って見ていますが、大体3月末頃には、その年のドラマの内容の質や、俳優の善し悪し、面白さの程度も解り、大抵の年は、プロ野球シーズンの開幕と共に、私は大河ドラマから離れて仕舞います。そして、この時間は一人寂しく、寝室のテレビで野球中継を観戦することになります。ですから、私が今の時期まで大河ドラマを見ているのは珍しいのですが、今年は中日ドラゴンズが早々と終わってしまった事もあり、今も「篤姫」を見ている次第なのです。勿論、それだけという訳ではなく、男性中心の封建時代に、自分の意思を主張する女性が主人公のドラマは、結構痛快で、気分爽快になります。そう云えば、数年前に仲間由紀恵が主演した、山内一豊の妻とか、もっと前の松嶋菜々子が演じた前田利家の妻の物語も最後まで見ていました。ひょっとすると今回の宮崎あおいも含めて、女優さんが魅力的で素敵だから見ているだけかもしれませんが・・・。さて、その年々の中日ドラゴンズはどうだったのでしょう。やはり早めに終わっていたような気がします。
 何はともあれ、今回「篤姫」を話題にしたのは、「篤姫」の内容そのものよりも、日曜日の野球ゴールデンタイムに、私が中日ドラゴンズを見なくなった悔しさのプロローグとしての意味が大きいのです。
 いったい今年の中日ドラゴンズはどうしてしまったのでしょう。
 交流戦までは、マアマアよく頑張っていました。負けた試合の用兵も納得がいくものでした。森野を始め故障者が出始めた、交流戦の頃からの選手起用には、DH制もあって一概には言えないかもしれませんが、疑問の残る場面が時々ありました。それでも交流戦は何とか5割に収めて、流石、落合監督と思わせましたが、それからがいけません。あっと言う間に坂道を転げ落ちるように転落して、今や巨人にも抜かれて、首位阪神とは、絶望的な12.5差の3位に落ちぶれてしまいました。今年こそペナントレースにも優勝して日本一を勝ち取る筈だったのに、オールスター戦前に既にこの体たらくです、残念でなりません。しかし、選手のコンデションを毎年好調に保つのは大変な事だと思います。年も取ります。気力も毎年連続して充実と云う訳にも行かないでしょう。名手荒木の連続エラーなどその良い例です。落合監督になってから4年間、毎年優勝争いをして、中日はホントに良く頑張ってきました。勝負事としての緊張感はそんなに何時までも続くものではありません。この辺が限界なのかもしれません。それは落合監督にも言えることで、監督としての緊張感、勝負勘も限界に来ているのかも知れません。本音で言えば、5年契約の最終年である、今年一杯は頑張ってもらって、有終の美を飾って、来年からしばらくリラックスして欲しかったのですが・・・。それは熱烈ファンの勝手な我儘と云うものでしょう。
 でも、やっぱり願望も含めて、注文をつけてしまいます。先ず,吉見や、浅尾、チェン等若手の投手の起用法ですが、今年の1戦1戦のためか、近い将来のためか、明確なビジョンを出して欲しい。又、オリンピックで大勢の主力が抜けた後の選手起用に妙手を発揮してもらいたい。そしてあわよくば、世間がオリンピックの結果に一喜一憂している間に、秘かにミラクル逆転Vの礎を作れないものか。そして、秋には今年も、クライマックスシリーズ、日本シリーズの興奮を味わいたいものです。そうなれば「篤姫」どころではありません。一人寝室に追いやられても、日本シリーズに熱中します。余談ですが、なぜか我が家では昔からテレビのチャンネル権は、女房、子供にあって私の好みでは、リビングルームの主テレビは見れないのです。
 結局、今月は中日ドラゴンズの不甲斐なさに対する、私の個人的な不満の捌け口みたいなコラムになってしまって、最近少し増えてきた?このコラムのファンの皆様に、“つまらない”とお叱りを受けそうで心配ですが、でもたまには私にもストレス解消をさせて下さい。そうでなければ健全な緊張が保てませんので、良い仕事も出来ません。
  あ〜スッキリした! もうそんなに期待はしないけれど、それでも落合頑張れ!! 
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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