第148回   ベトナムのお医者さんが視察に来た!
2018年7月20日  
 
 

 コラム愛読者の皆さん、ホントに暑いですねぇ。連日38度越で、人間の体温より暑いんで体温調節も儘ならない状態になっていますが、こんな状態は何十年ぶりかですよね。でも、最近は何十年ぶりとか云う災害が毎年起こっているような気がして心配です。地球もそろそろ終わりですかね〜?。それはオーバーとしても、日本は完全に亜熱帯地域になりましたね。今まで他人ごとに思っていた地球温暖化が実感として解る大変な事態となりました。

 亜熱帯と云えば、先日ベトナムのティエンラン郡総合病院の産婦人科、小児科、麻酔科、口腔外科の先生が総勢6名視察見学に来られました。
 日本医学歯学情報機構が外務省の予算で”ティエンラン郡における母子医療の救命率向上事業”を実施しており、その一環に日本の産婦人科医療機関の視察が組まれていて、たまたま愛知学院の夏目長門教授が機構の理事をなさっている関係で当院を推薦していただき今回の運びとなった訳です。
 2日間の視察でしたが、連日凄く暑い日でした。しかし、ベトナムに比べれば大したことは無いようで皆さん涼しい顔をしていました。さすがベトナムの人達です。

 さて、視察病院に選ばれたのは名誉なことですが、今まで外国のお医者さんに2日間も見学してもらった経験はありませんので、どのような段取りにすれば良いのか結構悩みました。
 ただ院内の施設を見て貰うだけなら簡単ですが、それでは1時間もあれば終わってしまいますので2日間は持ちません。又、先方の希望が診察や分娩、手術も見たいと云うことでしたので、患者さんの承諾もいるし、旨いこと視察中に分娩や手術があるとは限らないし、6人もいっぺんに入られては、患者さんも嫌だろうし、仕事をしている側も邪魔になるし等々悩むことは色々ありました。
 それとベトナムのお医者さんと云うことで言葉の問題も心配でした。もちろん、我々はベトナム語など全然話せませんので、通訳の同行を頼んでおきましたが来てくれたのは1人でした。それでも6人一緒で現場を見てもらうのは無理だろうと云うことで2班に分けて案内することにしました。幸い英語の話せる先生が一人いましたので、何とか2班に分けて乗り切りました。唯、通訳の人がベトナム人の留学生でしたが、日本語が未だ十分でなく、特に医学的なことが上手く訳せないので、ディスカッションの時などでは正確に伝わったかどうか少し心配です。
 一方で患者さんの承諾が無ければ、分娩や手術の見学も出来ませんが、幸いなことに、当日分娩や、帝王切開になった患者さんが、快く承諾してくださったおかげで、当院のテクニックを見せることが出来ました。又、産婦人科や小児科の外来の患者さんも多数協力していただき有難うございました。改めてお礼申し上げます。
 そんな中で、幾つかは参考になったようです。双子の帝王切開術を見学してもらったのですが、麻酔や、術者の手際良さに感動していました。又、妊婦健診で4D超音波画像の映像テクニックにも感心していました。一方、小児科健診の賑やかさにはびっくりしていました。それから、金曜日の昼食に当院の病院食をサービスしたところ、大変好評で、この病院ではこんな美味しい食事を患者さんも職員も食べているのかと羨ましがられました。その他、病室が綺麗なのも褒められました。お世辞でしょうが、彼らの郡のホテルより綺麗だと云ってくれました。ディスカッションでは行政と病院の連携を含めた日本の妊娠、出産、産褥管理のシステムに大変興味を示していました。ベトナムでは地域や貧富によって周産期管理の差ががなりあるようでした。
 最初は迷惑そうにしていた医者やスタッフも当日はしっかり対応してくれましたし、患者さんも快く協力してくださいました。彼らも当院の心のこもった対応に感激してくれました。もちろん、当院に取っても貴重な経験になりました。
 皆さん、本当に有難うございました。
 
 
星ヶ丘マタニティ病院 理事長 近藤 東臣  
 
 
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