2010年12月20日
第57回
会長挨拶集が完成した!!
 今年も又何かと気ぜわしい師走になりました。と思ったらもう暮れです。
 年を取ると一年の経つのが早いと言いますが、今年はちょっと複雑です。前半は早いような、遅いような、そして後半は一気に過ぎてしまった気がします。
 今年の前半はロータリーの会長が未だ続いていましたので、色々気苦労も多く、“早く時間よ過ぎろ、どんどん進んで会期が終われ”と思うほど、時が経つのが遅く感じられる一方で、1週間はすぐ来てしまい、毎週、毎週の挨拶を考えるのに四苦八苦ですので、“もう少し時間よ止まれ、考える時間をくれ”と早すぎる毎日を恨んでいる矛盾した日々でした。
 やっと6月一杯でロータリーの会長任期が終わり、やれやれと云うか、ホッとした気分になり、所謂、荷降ろし症候群のような一種の虚脱状態になってしまい、ただぼんやりしていたら、今度はあっと云う間に日時が過ぎていきました。

 このコラムの7月にも同じようなことを書きましたが、無い知恵を絞って考えた会長挨拶が意外と評判が良かったようで、“面白かったから冊子にまとめたら”と会員からお世辞を云われたり、病院の職員からも“聞いていないのでぜひ出版して読まして欲しい”などとせがまれたりして、元来おだてに乗りやすい性格ですので、段々本気になっていました。しかし、気があせる割には、なかなか手が付かず、ぼやぼやしている内に、9月も半ばになっていました。
 スタート前は、本文は既に出来ているので、編集するだけだからすぐ出来ると甘く考えていましたが、廻りからせかされてやっと重い腰を挙げて始めてみると、意外と手間が掛かり、思うように進みません。締め切りが無い仕事ですので、つい延し延しになりそうでしたが、今年中に出版しないと冷めたスープのように味気ないものになってしまうので期限を11月末日に決めて(薬局長や事務長に決められて)何とか旬のうちに、冷めないうちに出そうと起動しました。覚悟を決めて動き出してからは結構集中して出来ましたので、まだまだ私も捨てた者でも無いと自分自身を見直しました(変なところで自慢しても仕方が無いが・・・)。
 しかし、残念ながら発刊が予定より少し遅れてしまいました。言い訳ですが、私がサボっていただけでなく、出版社との行き違いも有ったりして、期限より2週間遅れて、12月15日のロータリー例会に間に合わせるのがやっとでした(他の人達には今年中に渡せないかもしれません。残念!)。
 と言う訳で後半の半年の早かったこと。勿論、仕事は冊子編集だけではありませんので、久振りに忙しい充実した数ヶ月を過ごしました。

 それでは種々の葛藤の思いの末に出来上がったこの小冊子の内容について少し説明させていただきます。
 まず題名は、私の年度のクラブテーマをそのまま引用して“ロータリアンは皆家族”としました。ただそれだけでは大上段に構えたようで、大げさで照れくさいので、――古希を記念して――という副題を入れて和らげました。その趣旨は“今年古希を迎えましたが、この年たまたまロータリー会長を務めましたので、私が生きた証の一つとして挨拶集を作りました。ささやかな小誌で、世に問うと云うような、大げさなものではありません”。と云う意味です。
 内容は会長挨拶で毎週話した四十数回分を羅列したものですが、記述日別ではなく、内容別に再編集して興味の有るところだけでも読んで貰えるように工夫しました。
  “年度方針”の章などはたぶん飛ばされるだろうと思いますが、“医学的話題”の章や、“医療関連”の章は読んでもらいたいなと期待しています。
 手前味噌ですが、役に立つことも少しは書いてあります。 
 本文中の“おわりに”で、“編集中に、この冊子の読者の対象をロータリーの仲間や、病院の職員など身内だけでなく、一般の人達、例えば患者さんにも読んでもらえるような形にいたいと欲張りな思いが出だしました”。そのため、和合ロータリーの会員以外の方が読まれても解かるように、解説やら注釈を多く付けました。“その結果、この冊子が世間一般の皆さんに読んでもらえるような作品に出来上がったか。それとも単なる自己満足に終わってしまったか・・・。賢兄諸氏のご批判を仰ぎたいと思います”。と結びました。
 しかし、所詮ロータリーの挨拶集ですので、このコラムの読者にはつまらないだろうと思いますが、病院の待合ロビーにも並べておきますので、興味のある方は待ち時間にでも読んでみてください。
 正直云って手に取ってもらえるかどうか心配です・・・。