2024年5月20日
第218回
ギックリ腰顛末記
 花薫る5月。この1ヶ月位は春らしい穏やかな日々が続きました。気象庁は平年より高温だと気象変動を危惧していますが、取りあえず穏やかな日が続いて良かったと思います。
 私も穏やかな日和に誘われて、ゴルフや花見などと浮かれていました。ところが、バチが当たったのか、先週の月曜日にギックリ腰になってしまいました。私事で皆さんにはどうでも良いことですが、何故こんなことになったのか、その顛末についてお暇ならお付き合いください。

 私は身長168cm。体重43kgでBMIは15くらいの痩せです。BMIは18.5~25未満が普通体重、22が適正体重で、最も病気になりにくい体重とされています。25以上が肥満。18.5以下が低体重(瘦せ)と言われています。13以下になれば只“痩せ”と云うだけでは済まされず病的で命の危険もあります。特に痩せ志向の若い女性はご注意ください。
 私も何とかもう少し太りたい、筋肉は幾つになっても増えると言われているので、胸の筋肉を付けて格好良くもなりたいと、毎年、年初めの目標に筋トレを入れていましたが、これまで中々実行出来ずに今日に至りました。春のうららに誘われて思い切って病院の近くのトレーニングジムに申し込みました。
 実はこのジムには7~8年くらい前に入会し、週一位で通っていましたが、専属トレーナーを付けていたわけでも無かったので目に見える効果が無くて3年ほど前からサボっていました。
 その間も会費は払っていたので、ジムの人に休会手続きも出来たのにもったいなかったですねと言われましたが、自動引き落としで落ちていたのでツイ見逃していたのだと思います。いい加減ですね。
 今度は筋トレ専門のトレーナーに個人レッスンを受けることにして、しかも早期の結果を求めて週2回のコースを選びました。今日も少しやってみますかと言われ、自転車漕ぎなど3種類の器具でレッスンを受けましたが、その時は脈が少し上がったくらいで疲労感は全くなく、この程度で筋肉が付くのかなあと思いながら病院に戻りました。
 暫くしたら、腰に違和感が出て来て何となく痛い。丁度大相撲を見ていましたが終わる頃にはかなり腰痛が酷くなり、夕食の頃にはまともに歩けなくなりました。
 所謂ギックリ腰の症状です。ギックリ腰も普通は重い物を変な姿勢で持った時に、キェッと来て一気に痛くて動けなることが多いですが(私はこれを急性ギックリ腰と呼んでいます)、今回のように、いつもと違う腰痛が始まって変だぞと思っている内に段々酷くなって結局ギックリ腰症状になる場合(亜急性ギックリ腰)と二通りがあります。
 ギックリ腰(正式病名、急性腰痛症)の原因は多岐に渡りますが、一過性のものは椎間板、腰を支える筋肉や腱、靭帯などの損傷が多いと考えられています。症状は腰に強い痛みを生じ、腰を前後に曲げることが難しくなります。垂直の動作しか出来ません。例えばカップインしたゴルフのボールを拾うのは非常に難しいです。一度なると日頃の動作を注意しているにも関わらず時々再発する厄介ものです。
 治療法は先ず安静です。安静にしていれば1~数週間で治ります。しかしそんなには待っていられないので治療をします。先ず非ステロイド系抗炎症薬の飲み薬、湿布薬(温めた方が良いので、湿布は温シップ)お風呂も効きます。しかし、これらの方法は即効性がありませんので、即効性を期待する時は神経ブロック注射療法があります。これは患部に局所麻酔薬を注射する方法ですが、注射する部位が患部に当たれば良く効く魔法の方法です。是非皆さんも試してください。
 私の場合水曜日にゴルフの予定が入っていました。いつもの仲間となら断っても良いのですが、その日は友人のために私が予約した企画なので私が欠席したらポシャってしまうことになりますから、無理をしてでも出たかったので、早速夜から温シップをして痛み止めも飲んで寝たのですが、火曜日もまだオカシイ。
 火曜日の朝、一番で某整形外科に出かけて例の局麻を打ってもらいました。院長が安静にしてください。ゴルフはしばらく休んだ方が良いですよと言うので、明日行きますとはとても言えない雰囲気でした。残念ながら打つ場所が少しズレたのか、全く収まるところまでは効きませんでした。薬は医者の技量はあまり関係ありませんが、この注射は医者の技量が問われます。彼の親父と私は同期ですが、今は隠居しているので息子が見てくれたわけですが、親父の方が打つ場所を見つけるのは上手かった気がします。
 そんな訳で未だ症状は残っていましたが、水曜日はゴルフに出かけました。少し加減して振っていたのでミスショットが減って皮肉なことにスコアは何時もよりまとまりました。
 私も年も考えずに何時までたっても無茶をしますね。自分の事ながら呆れます。反省!!