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国民の1割程度にみられるというありふれた病気ですが、ひどくなると電車に乗れない、会議に出られないなど生活(学業・仕事)に大きな支障をきたします。思春期から青年期の女性に多い病気です。ストレスによって腸の動きが激しくなり、また腸の動きが敏感になると腹痛と便通異常をきたします。その事がストレスになってますます症状が悪化するという悪循環を起こします。専門用語で「脳腸相関」と言います。病気の丁寧な説明、生活習慣の指導、ストレスへの対応方法、適切なお薬の使用が必要です。2014年4月に日本消化器病学会から過敏性腸症候群の治療ガイドラインが発刊されました。当院では、その作成副委員長でもある心療内科専門医が治療にあたります。実際、名古屋のみならず遠方から多くの患者さんが診療に来られます。なお、あらゆる治療で良くならない場合、女性のみですが絶食療法という究極の入院治療を受けることも可能です。 |
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