2010年6月21日
第51回
岡田采配や如何! W杯南ア大会
さて、今年は初めてのアフリカ大陸での開催と云う事で話題になっています。開幕戦の、南アフリカ対メキシコ戦は、開催国の南アが先制点を挙げて、地元ヨハネスブルグの会場は興奮のるつぼと化しました。それにしてもあのブブゼラとか云う民族応援楽器はやかましいですねぇ。フィールドでの選手間の声も聞えないそうです。必ずしも音色の綺麗な協和音では無いし、選手は耳に付いて夜も眠れないのでは無いでしょうか。それとアフリカの人の服装は色使いが派手ですねぇ。あの原色の配合はとても私には真似できませんが、肌の色や気候にはあれが似合うのでしょうね・・・。試合は結果的には引き分けに終りましたが、これで一気に大会が盛り上がった様です。一方で、アフリカでも特に治安の悪い南アフリカ連邦での開催ですので、競技以外のそんな類の報道も目立ちます。
実は5年前、2005年の10月に私はロータリーの友人夫婦6組で南アフリカに旅行した事があります。主な目的はブルー・トレインを楽しむ事でしたが、ゴルフも2度しました。最初の訪問国ボツアナは大変な極暑でした。道路の片隅の僅かな木陰にぼんやりと座っている人たちを見て、何をしているのだろうと訊ねましたら、仕事を待っているのだそうです。それも1週間に1度あれば幸運との事でした。大変な失業率で貧困ですが、一方でこんなとんでもない暑さの中では、とても勤勉に働く気にはなれないだろうとも思いました。南アフリカでは治安が悪いから夜はホテルから外に出ないように云われました。首都プレトリアは丁度ジャカランダの季節でいたる所にジャカランダ並木があり、紫の花のトンネルが出来ていました。日本の春の桜並木のようで綺麗でしたが、私の感想を云えば桜並木の方がもっと綺麗な気がしました。観光スポットも結構多く、観光客も大勢いましたが、昼はまだ平気の様でした。しかし、ヨハネスブルグで、ロイヤル・ヨハネスブルグGCと云う、南アでも1~2を争う名門コースでゴルフをしたのですが、その時白人のキャデイマスターが、ロッカーに貴重品を入れてはいけない。キャデイも信用してはいけないとアドバイスしました。それじゃ貴重品はどうすりゃ良いの?と悩みながらゴルフを終えて戻ったら、案の定、友人の1人は、ロッカーに入れておいた背広のポケットの中の腕時計が無くなり、別の友人は余分なクラブをキャデイマスターに預けておいたら(勿論、責任を持って預かると云ったので)、見事に消えて、しかも彼のキャデイマスターも居なくなっていました。ケープタウンでは、ウォーターフロントが一種の治外法権の様に成っていて、高級ホテルやレストラン、クラブが立ち並び、夜も自由に行動できますが、市街地へは出歩かない様に厳重注意されました。あれから5年、ワールドカップを誘致してすっかり治安も良くなっているかと思いましたが、報道で知る限り少しも変ってはいないようです。W杯中だけでも、自粛する余裕も無い程の切羽詰った貧困なのでしょう。悲しい事です。こんな話の後では云いにくいのですが、ブルー・トレインは優雅で贅沢な別世界でした。ヨハネスブルグからケープタウンまで、約一昼夜ののんびり列車の旅ですが、一車両を4等分したバストイレ付のツィンルームが、最も安い客室で、ディナーは正装して食堂車でいただく。因みに旅行中、このディナーが一番美味しいと思いました。
余談が長引きました。本題に戻って、デンマーク戦、絶対負けるな! そして決勝トーナメントを楽しませてくれ! 岡田監督の勝負師の勘に期待しましょう!