2017年6月20日
第135回
久しぶりに講演会で感動した!
当日は「夢の実現、ツキの10ヵ条」と云う演題で、夢を実現させるにはどうすれば良いかと云うことを具体的に自分の体験談を踏まえながら話されていました。
夢の実現には、北原流夢実現の公式と云うものがあって、夢の最初は何かしたい、あるいは何か欲しいと云う想いから始まるが、その想いをまず強く抱くこと。次に具体的にイメージして夢見る。そして、その夢を熱く語る。最後に目的と目標を明確にして突き進む。するとやがて夢はかなうそうです。又、夢を実現させる過程では、ツキを呼び寄せることが大切だと云うことでした。
北原流ツキの10ヵ条と云うのもあって、ツキはツイていると思う人につく。ツキはたぐり寄せるもの。だそうですが、折角ある自分のツキを見放してはいないか?。振り返ってみるのも大切だそうです。ツキをたぐり寄せるには、先ずプラス発想をすること。マイナスもプラスに転化しよう。ピンチはチャンスと考える。後良し言葉でプラス思考に変える。又、素直であること、素直こそプラス人間の基本だそうです。それから、何事にも関心を持ち、感動する。そして、感謝する。”有難う”が徳を産み、感謝でツキは寄って来る。次は他人をそして自分を褒めよう、そのための褒める材料を探せ。それから、ツイている人と付き合おう。そして自分はツイていると思い込もう。ツキはツイていると思い込む人にツク。もう一つ、ツキを呼び夢をかなえるには言葉の力が重要、話すことによって夢が実現へと向かっていく。言葉には言霊のようなものがあって、話しているうちに魂が乗り移って来る。と云うようなことをそれこそ熱く語ってくれました。
私も患者さんに優しい理想の周産期病院を作ると云う夢をもって、前向きにプラス思考でやって来ましたので、”私もそうしてた”。と共感出来るところは沢山ありました。唯私の場合は彼ほど想いも努力も足りなかったので、すべての夢がかなった訳では無く、思い通りに行か無い事も多かったなぁと反省はしましたが・・・。
熱く語る彼の話は面白くそれはそれで楽しかったですが、自我自賛的なところもあり、この時点まででは感動とまでは行きませんでした。しかし、講演の後半に言霊・言葉の力の話から、日本人の辞世の句についての話題に変わったころから会場の雰囲気が一変しました。
辞世の句には人生の間際に発するメッセージが託されており、その人生が凝縮された想いが込められている。日本人の潔さ、熱さ、美しさが秘められた魂を揺さぶる珠玉の日本語集だと云うことです。
先ず最初に浅野内匠頭の辞世の句で、内匠頭の悔しさが如何ばかりなものだったか、彼の深い見識による解説にも感動しましたが、中でも鹿児島県知覧町にある「知覧特攻平和会館」に展示してある神風特攻隊の若き隊員たちの辞世の句のくだりでは思わず目頭が熱くなりました。筆者は皆ハイティーンか二十歳そこそこのまだ男の子と呼ばれそうな人たちで、母親あての絶筆が多いですが、ひとことの愚痴や恨み言も無く、純にして無垢な言葉で綴られており、淡々と体の奥底で魂がつぶやいているように感ずる。人間これほど澄んだ魂が持てるものかと、書いた人が二十歳そこそこの若者だけに驚きとともにひれ伏してしまいそうになりました。と流石に北原さんも静かに心を込めて話されていました。彼らの残した遺書を聞くに及んで私は心から感動し涙が出るのを抑えられませんでした。零戦の操縦席などでの彼らの明るい笑顔の映像が映されながらの語りでしたのでなおさら感慨深いものがありました。
彼らの犠牲のもとに今日の日本の平和と繁栄があるかと思うと、改めて身の引き締まる思いがします。
最後の話に感動して、珍しく彼の本を2冊も買ってしまいました・・・。