2019年7月22日
第160回
大相撲名古屋場所観戦記
 7月も20日を過ぎたと云うのに涼しい日が続いています。ジメジメと雨模様で梅雨が明けず温度も上がりません。今年は本当に暑い夏が来るのでしょうか。
こんなに涼しくてはクールビズと云われても、半袖ノーネクタイにする気になれません。寒がりの私は風邪をひいて仕舞いそうです。一般論としても何月から何月まではクールビズ期間だから是が非でもと云うのでは無く、その日の気温や行く場所など状況に合わせた服装にした方が着る方も見る方も心地良いような気がします。

 と云う訳で、今年はジャケットを着て大相撲名古屋場所の13日目(19日、金曜日)を観に行きました。当日も雨で気温は上がらず、例年のような暑い名古屋場所ではありませんでしたが土俵は熱戦が続きました。
やはり、会場で観るのとテレビでは迫力が違います。力士のぶつかり合う音が凄いです。場内の声援も大音響で呼び出しの声も聞こえない位です。唯、勝負に関してはテレビの方が良く解ります。角度によっては見え難いこともあるし、ビデオも解説も無いのでどうして勝負がついたか判らない取り組みもありました。
それはとも角、今日の一番。先ずは贔屓の浅乃山。先場所優勝の浅乃山ですが今場所は上位戦で苦戦して現時点で7敗。もう負けられない一番でした。相手は体重約200㎏の碧山です。最初は押し込まれましたが押し返しあと一歩まで行ったのですが、碧山得意のはたきを受けてあえなく落ちてしまいました。残念ながら負け越しです。来場所頑張れ!
余談ですが、私は毎場所千秋楽に来場所の番付予想をして、後から出る新聞の予想や、実際の番付と比べて楽しんでいます。しかし、今場所は先場所優勝した朝乃山が前頭筆頭に抑えられたのが意外でした。いくら地位が西前頭8枚目と低いにせよ、大関2人に勝っているし幕内最高優勝なのだから当然三役にすべきだと思います。たまたま、先場所は他の力士の成績の関係で三役の席が空かないのでこうしたのでしょうが、これでは前頭8枚目の力士が12勝3敗の好成績を上げたための昇進と云うだけで優勝と云った特別の価値が反映されていません。今回は特別に張出関脇か小結を作っても良かったと思います。これでは幕内が三役と平幕の2部制みたいになってしまいます。この辺についてマスコミがどこも異議を唱えなかったことも不思議に感じます。
もう一番。横綱鶴竜。何を焦ったのか、不用意に出て新鋭友風にはたかれてしまいました。片や白鵬。妙義龍相手に乱暴な勝ち方で、又横綱の品格を云われそうな相撲でした。
序でにもう一つ余談ですが、終盤の13日目にも関わらず両横綱の対戦相手が東西の前頭7枚目と云うのも寂しい限りです。大関が全員休場してしまったのが原因ですが、横綱大関戦を期待して切符を買ったファンには残念でした。格闘技に怪我は付き物かも知れませんが、怪我をしないように日頃の稽古で鍛えて欲しいものです。
一方、優勝争いはこれで面白くなりました。2敗の照強にも可能性が出てきましたが、まさか、横綱と幕尻の照強を組ませるようなことはしないでしょうから、連続平幕優勝になるかも知れません?・・・。

 蛇足ですが、結局横綱戦を制した鶴竜が優勝しました。
1年ぶりの優勝、おめでとう!!