2016年9月20日
第126回
女性の皆様"夏老け"にご用心!
これは特に女性にとっては大敵で、色々な調査で女性の約8割が夏の終わりに一番老けて見えると回答しているそうですが、原因は他の季節に比べて夏は一段と肌に対するストレスが多く、乾燥肌、シミ、しわ、たるみ、くすみなど様々な肌のトラブルが起こるからです。念入りに対策を講じなければ肌はどんどん老化して、夏の終わりには"夏老け"に陥ってしまうので大変です。
そこで今回は夏の初めから意識したい"夏老け"の予防と回復法についてお話しします。(夏の初めから意識しなければならないことを"今頃云われても、もう遅い"とお叱りを受けそうですが、回復法も書きますのでお許しください)。
先ず"夏老け"の原因ですが、一番はもちろん夏の強烈な紫外線です。肌に紫外線を受けると活性酸素が発生します。肌表面の活性酸素はメラニン量を増やしてシミやくすみの原因となり、又、活性酸素に肌の奥を攻撃されると肌の土台が崩れてしわやたるみの原因となり"夏老け"を加速させます。予防としては、出来るだけ紫外線を受けないようにすることです。その対策は熱中症の対策とほぼ同じと考えて行動してください。
冷房も原因の一つです。屋外から汗をかいたまま冷房の効いた室内に入ると、肌表面の水分が一気に蒸発して、気が付かないうちに真冬並みの乾燥肌になっています。それだけでなく、冷房や冷たい飲み物で体が冷えると、血行も悪くなって、肌へ栄養が行き届かなくなり、老化が進んでしまいます。対策としては、40度くらいのぬるめのお湯で、アロマオイルや入浴剤を入れてゆっくり浸かると効果的です。又、軽い運動もお勧めです。
一方、夏は汗をかきやすく、皮脂分泌も活発です。そのため、皮脂や汗に強い化粧品を使いたくなりますが、汗をかくと汗腺や毛穴が開き、そこに皮脂や汗に強い化粧品が入って、黒ずみやニキビの原因となります。そういった汚れが日々の洗顔やクレンジングで綺麗に落とせていないと、肌のトラブルをまねく恐れがあります。家に帰ったら、すぐにメイクは落とすくらいの気持ちが大切で、化粧したまま寝るなどは、もっての他です。
もう一つが腸の夏バテだと云われています。暑さのために、夏はさっぱりしたものばかり食べて栄養不足になりがちです。又、睡眠不足も加わって腸は夏バテ状態になって機能が衰えています。腸の機能が衰えると肌のターンオーバーが上手くいかなくなり古い角質が排出されずにシミ、くすみ、乾燥の原因となります。予防としては、まず偏食を避けてバランスの良い食事をとり、睡眠にも注意して腸の機能を保つことです。
さて、残念ながら夏の備えが上手く行かず、肌の老化が起こってしまった人の回復法はどうすれば良いか。
先ずは出来てしまったシミ、くすみ、そばかすなどを消すために、ビタミンCを体内・体外から取り込むと効果があります。
ビタミンCは、メラニンの生成も抑制してくれますので、美白効果も期待できます。逆にコラーゲンの生成を高めてくれるので、シワやハリ、たるみにも高い効果があります。
次にバナナも効くようです。バナナは栄養分の宝庫で、特に"美容ビタミン"とも言われる、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン(ビタミンB3)が豊富です。この他βカロテンやポリフェノールなどの抗酸化物質が10種類も入っていて、数ある食材の中で抗酸化力No.1はバナナだという研究結果もでています。さらにバナナには、食物繊維やオリゴ糖、マグネシウムなども多く含まれていますので強い整腸作用があり、夏の胃腸のダメージを改善してくれる効果もあります。肌も胃腸も、両方をケアしてくれるバナナは"夏老け"防止食品として欠かせません。1日に1~2本食べると良いそうです。
そして、"夏老け"を解消してくれるスーパードリンクがココナッツミルクとヨーグルトドリンクだそうです。これは東海テレビの番組でもやっていましたので眉唾ものでは無いと思いますが、ココナッツミルクの2つの成分の内の一つ、トコトリエノールが肌の表面の活性酸素に有効で、皮膚の表面の酸化が解消されるのでシミやくすみの解消に効果が期待できます。もう一つのラウリン酸は体内に吸収されるとケトン体に変身し肌の奥の活性酸素に有効で、しわやたるみの解消に効果的だそうです。
一方、ヨーグルトドリンクは乳酸菌が腸内環境を整えて腸を元気にしてくれます。その結果肌のターンオーバーを正常化して古い角質を排出し、シミ、くすみ、乾燥の解消が期待できます。両方とも3週間は続ける必要があるようです。
"夏老け"に悩んでいる方は是非試してみてください。但し、受け売りですので効果についてはあまり責任は持てません。念のため!